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財団法人日本ユニセフ協会

ユニセフ親善大使だったオードリー・ヘップバーンの言葉です。
この言葉をあらためかみしめるとき、私たちは、子どもの死亡数が減ったことへの喜びよりも、920万人のひとりひとりかけがえのない子どもたちが、今この世にいないという事実に、やはり、受け入れがたい思いを感じるのです。

乾燥した空気を突き抜けて、太陽からの熱がじりじりと肌に伝わってきます。西アフリカ、ガーナ。西アフリカ地域は、世界でももっとも乳幼児死亡率の高い地域の一つです。

わずかな畑を耕し命をつないでいる村人の生活は貧しく、子どもたちの多くは栄養不良です。診療所のある村は少なく、病気の子どもの治療が手遅れになることもしばしばです。特に蚊が媒介するマラリアによる被害は深刻です。ただでさえ栄養不良で身体が弱っている子どもたちは、マラリアにかかると、40度近い高熱と吐き気に苦しみ、なすすべもなく命を失っているのです。栄養不良でなかったなら、蚊帳があったなら、助かったはずの命です。

西アフリカでは、乳幼児死亡率を劇的に低下させる新たな取り組みがはじまっています。

その新たな取り組みとは、低コストで救命効果の高い対策を、母親や住民の参加を促しながら組み合わせ、乳幼児死亡率の特に高い地域で、集中的かつ徹底的に行うというものです。
この試みは「短期間に、しかも低コストで、最大限の結果を出すこと」をめざし、2002年に西アフリカのいくつかの村々で始められました。

   

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