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グジャラート州内の全ての小学校は仮設教室などで6月14日に授業を再開しました。ユニセフは教室用テントや教材を提供しました。夏休みには、地震による影響で授業の進行が遅れていた17の地区でサマースクールを開講し、遅れがちな被災地の子どもの学習をサポートします。
これまでに538人の教員に対して子どもの心のケアに関する訓練を実施しました。8月末までには、さらに350人の教員を訓練します。これらの教員は教室で心に傷を負った子どもを早期に発見し、レクリエーション活動など心の傷を癒す様々なプログラムを実践します。
地震直後各地で断水が発生したため、ユニセフは給水タンクを設置し、飲料水ケースを各家族に配布しました。復興が進む中、現在は恒久的に使用できる給水施設への建て替え作業を進めています。また、これまでに130ヵ所に公衆トイレの設置を完了しました。
村の目抜き通りを進む色とりどりの垂れ幕に包まれたトラクターに向かって、沿道の子どもたちは小旗を振っています。子どもたちが口ずさむのは、学校に通えることの喜びを表した歌です。地震からほぼ5ヶ月が経った6月14日、グジャーラート州クチにあるジークリ小学校で学校の再開を祝う式典が行われました。
沿道の子どもの中には、大きな花をあしらったピンク色のドレスを着た8歳のシャンタがいます。嬉しそうに抱える新品の鞄の中には、新品の教科書、石板、鉛筆が入っています。彼女が今まで使っていた学用品はすべて1月26日の地震で失いました。待ち焦がれていた小学校の再開に、彼女の目は輝いています。
シャンタはユニセフの教育支援を受けた40万人の子どもの一人です。ユニセフは、地震で破壊された2000の小学校の再開を支援するため、8000のテントと、地図や黒板などの教具、教科書や文具品など700万米ドル(約8億4000円)相当の支援を行いました。テントによる簡易学校は、住民による協議によって子どもが通いやすい村の中心部に設置することになりました。住民総出で瓦礫を除去し、テントの組立てを行いました。
式典が終り、シャンタは友達と一緒にテントに入りました。地震後、初めての授業がいよいよ始まります。
お問合せ:(財)日本ユニセフ協会 協力事業部
TEL:03-5789-2012