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乳幼児期の子どもの発達(ECD)〜“はじめ”が肝心〜

Baby Tips 子育てのヒント

赤ちゃんの成長段階にそった、ふれあいと遊び

人は3歳になるまでに脳の8割以上が形成される、ということをご存じですか?

抱っこしたり、ほほを寄せたり、栄養豊富な食事を与えたり、一緒に遊んだり。ひとつひとつのことが、赤ちゃんの脳の発達を助けます。ここでは、赤ちゃんの成長段階にそったふれあいや遊びをご紹介します。

  • 生後4週間まで
  • 1-6カ月
  • 生後6-9 カ月
  • 生後9-12カ月
  • 生後1-2才
  • 2歳以上
  • 生後4週間まで

    生後4週間まで

    Did you know?
    赤ちゃんは、生後数日から、
    微笑みかけられたら微笑み返すことをし始めます。
    2018年1月1日午前1時44分にフィジーで生まれた、ヴィリシ。毎秒4人の赤ちゃんが、世界のどこかで産声をあげています。
    • • 赤ちゃんが自分で見て、聞いて、自由に動いてあなたに触れられるようにしましょう。
      腕や足を別々に動かしながら、少しずつ、自分の身体の動きをコントロールできるようになります。
    • • 赤ちゃんの目を見て、微笑んだら微笑み返しましょう。
      あなたの表情、動きやしぐさに対して、肯定的な反応を返すでしょう。
    • • 穏やかな口調で話しかけましょう。
      父親も、母親も、その他の養育者も赤ちゃんとコミュニケーションをとりましょう。赤ちゃんは声が聞こえていて、言ったことを覚えたり、あなたの言葉を真似しはじめるでしょう。
    • • 話し方を徐々に変えてみましょう。
      ゆっくり・早く、高く・低く、小さな・大きな声。赤ちゃんの表情やしぐさを観察すると、あなたの声に反応していることに気づくでしょう。
    • • 赤ちゃんをうつぶせにして、ガラガラや鈴を目の前で鳴らしてみましょう。
      ガラガラをゆっくり、少しだけ持ち上げると、赤ちゃんが頭や肩を少し持ち上げてそれが動くのを見ようとします。ガラガラを目で追わせることで、頭や肩を持ち上げる練習になるでしょう。
    • • 優しくなだめて、なでたり、抱っこしたりしましょう。
      赤ちゃんは安心して、抱っこされることを喜ぶでしょう。
    • • ふれあいを大事にしましょう。
      あなたを感じ、耳で音を聞き、においをかぐことで、赤ちゃんは落ち着き、安心します。
  • 1-6カ月

    生後1-6カ月

    Did you know?
    生後1~3カ月の赤ちゃんが最も良く見えるのは、20~30cm以内にあるもの。3カ月がたつ頃には、より視界が広がります。
    予防接種を受けた、生後5カ月のマトヴィ。毎年150万人以上の子どもが、ワクチンで予防可能な病気で命を落としています。
    • • 赤ちゃんが自分で見て、聞いて、自由に動いて、あなたに触れられるようにしましょう。
      徐々に、あなたを信頼するようになるでしょう。
    • • 色鮮やかなものをゆっくりと動かして、見せたり触らせたりしましょう。
      簡単に手作りできるガラガラのような、おもちゃが奏でる音に、興味を持つでしょう。
    • • 微笑み、笑いかけてみましょう。
      きっと、すぐに笑顔を返してくれるでしょう。
    • • 話しかけて、赤ちゃんの声やしぐさを真似しましょう。
      赤ちゃんも、ゆっくりとあなたの顔を見て、真似しようとするでしょう。
    • • 物を目で追わせてみましょう。
      赤ちゃんが物を見たら、左右や上下にゆっくりと動かしてみましょう。赤ちゃんはそれを目で追おうとするでしょう。
    • • 安全な物を手に取らせてみましょう。
      例えば、プラスチックのカップ。握らせたり、触らせたりしてみましょう。
    • • なじみのある物や人、動物の写真を切り抜きましょう。
      様々な色や質感、場面や顔の写真を用意し、赤ちゃんに見せながら、写っている内容について話しましょう。あなたの話を赤ちゃんがどのように聞いているか、どんな反応をみせるか、みてみましょう。
    • • 一緒にゲームをしましょう。
      例えば、赤ちゃんをうつぶせに寝かせ、赤ちゃんに向かってゆっくりと指を歩かせた後、急に優しくくすぐってこう言いましょう。
      「指が来るよ、やってきたよ、どんどん近づいてきたよ、つかまえた。」
      このゲームを繰り返しする時は、さっきよりも指をゆっくり、あるいは素早く動かすか、くすぐる前にじっとする時間を変えてみましょう。赤ちゃんは笑ったり、キャッキャッと声をあげて喜ぶでしょう。
  • 生後6-9 カ月

    生後6-9 カ月

    Did you know?
    脳の発達を助けるためには、適切な栄養を与え、過度なストレスから保護し、他者とのふれあいや遊びを通して刺激を与えることが大切です。
    スイカを食べる女の子。幼児期の子どもが摂る食事の最大75%が、脳の発達のために用いられる。
    • • 質問をしたら、赤ちゃんが答えるまでたくさん時間をあげましょう。
      頭の中で10数えましょう。もしその間に返答がなければ、正解を伝えて、次はもう少し簡単な質問をしてみましょう。
    • • 赤ちゃんの名前を、たくさん呼びましょう。
      赤ちゃんは、誰が名前を言っているのか知るために、視線を投げかけ、耳をすませて、その人に手を伸ばすでしょう。
    • • 大声で、話したり歌ったりするのはやめましょう。
      こわがってしまうかもしれません。
    • • たくさん笑顔を見せましょう。
      赤ちゃんは、安心してあなたを信頼できるようになるでしょう。
    • • 清潔・安全で、様々な色の物を与えましょう。
      例えば、木のスプーンやプラスチックのボウル。手を伸ばしたり触ったり、たたい たり落としたりさせてみましょう。
    • • 簡単な絵本、パズル、指人形や人形を作りましょう。
      好奇心を育て、新しいことを学ぶ助けになります。パズルは、絵を厚紙などに貼りつけて、ピースに分けて切ると簡単に作ることができます。
  • 生後9-12カ月

    生後9-12カ月

    Did you know?
    学ぶ過程で肯定的な反応を返すことが、乳幼児の自尊心と自信を高めます。「違う」「悪い」「良くない」よりも、「そうそう」「良いね」「よくできたね」といった言葉を多く使いましょう。
    1歳のアモゲランが、母親と一緒に遊んでいます。遊びは、赤ちゃんの脳内の神経接続(神経結合)を促します。
    • • 一緒にかくれんぼをして、あなたが隠した物を見つけてもらいましょう。
      例えば、布の下に物を隠して、「どこ行ったかな?」「見つけられる?」と呼びかけてみましょう。子どもは好奇心が強まり、その物がどうなったか知りたくなるはずです。
    • • 物や人の名前を教えましょう。
      子どもは興味を持ち、物や人を指す言葉が分かるようになるでしょう。
    • • 「バイバイ」など、手の動作で何かを伝える方法を教えましょう。
      あなたを真似して、自分でも「バイバイ」をしながら、動作と音声表現を結びつけるでしょう。
    • • 人形の目、鼻、耳や口を指さしましょう。
      人形のある部分を指さしてから、あなたや赤ちゃんの同じ身体の部分に触れてみましょう。赤ちゃんの手をとって、人形、あなたや自分の目、鼻や口を触らせましょう。段々と覚え、それぞれの言葉とそれが示す身体の部分が分かるようになるでしょう。
  • 生後1-2才

    生後1-2才

    Did you know?
    周りのおとなたちを喜ばせられたとき、
    子どもはとっても嬉しいのです。
    キルギス語で“満月”という意味の名前をもつ、トルゴナイ(1歳)。妊娠8カ月の早産で生まれたため、お母さんが、一生を健康に過ごしてほしい、という願いを込めてこの名前をつけました。
    • • 容器から出したり、容器に入れたりできるものを与えてみましょう。
      自分で物を出し入れすることは、目と手の協調能力の発達の助けになります。
    • • 積み上げられる物を与えてみましょう。
      自分で物を高く積み上げ、それを崩したり、崩れるまで積み上げたりさせてみましょう。
    • • 簡単な質問を投げかけ、話したいという子どもの気持ちに応えましょう。
      それに答えたり、さらに質問したりしようとするでしょう。
    • • 自然のことなど、様々な世の中の真理について話してみましょう。
      周りの環境に関する写真や物を使いましょう。子どもは動き回って、自分を取り巻く環境について知りたがるでしょう。
    • • 子どもがしていることを観察して、それを言葉で表現してあげましょう。
      「箱を物でいっぱいにしているんだね」。学んだことを伝える喜びを感じて、子どもの自尊心が高まるでしょう。
    • • 手伝いながら、一緒に遊びましょう。
      「一緒にやろう。ここに、箱に入れる石がもっとあるよ。」様々な発見をすることで、子どもは喜びさらに自信をつけるでしょう。
    • • 色々な機会を活かして、会話をしましょう。
      ご飯をあげている時やお風呂に入っている時、子どもの近くで仕事をしている時。子どもは、あなたの言っていることを理解して、簡単な指示に従うようになるでしょう。
    • • 簡単な質問をすることを遊びにしてみましょう。
      「足の指はどれ?」「鳥はどこ?」など。写真に映っているものについて話してみましょう。子どもはどんどん興味を示して、見たり聞いたりしたものについて話すようになるでしょう。
  • 2歳以上

    2歳以上

    Did you know?
    悪い行いを叱られるよりも、どうすれば良い行いができるかを教えてもらう方が、子どもはより良く理解できます。
    アリシア(3歳)が本を読んでいます。お話や歌、ゲームなどを通して、子どもたちは読むことや、話すことの準備をしています。
    • • 簡単な質問を投げかけ、子どもの答えに耳を傾けましょう。
      「これは何?」「窓はどこ?」「どっちのボールが大きい?」「赤いコップは好き?」などと投げかけ、答えてもらいましょう。子どもは、あなたと交流することに興味を持ち、質問に答えるでしょう。
    • • 本を読んであげながら、本に何が描かれているか質問してみましょう。
      子どもはあなたが読んだ本の内容を覚え、繰り返そうとするでしょう。
    • • 「いくつ?」と聞くことで、子どもが数を数える手助けをしながら、一緒に数えてあげましょう。
      最初は間違えるかもしれません。でも、何回も繰り返すことで子どもは学びます。
    • • 色紙から切り取った、丸や四角など様々な形の紙を与えて、比較・分類させてみましょう。
      子どもは課題を解決することに喜びを覚え、様々な物、色や形の組み合わせ方や関係性について学ぶでしょう。
出典:
Steen(2007):『The Evolving Brain: The Known and The Unknown』
Dekaban(1978):『Annals of Neurology』