財団法人日本ユニセフ協会




平和こそユニセフの願い

「ユニセフは、イラクを取り巻く現在の危機的状況が
戦争に至らずに終結することを希望しています」

  キャロル・ベラミー ユニセフ(国際連合児童基金)事務局長は、現在のイラク情勢に関し1月28日、以下の声明を出しました。

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 ユニセフは、現在300名以上のスタッフをイラク国内に展開しています。その大半はイラク国籍のスタッフです。ユニセフは1980年代初めからイラクで活動し、1991年の湾岸戦争時及びその後の復興を含め、現在も活動を続けています。

 国際社会は、ここ数日あるいは数週間のうちに重要な決断を下すことになります。この決定はイラクの子どもたちに想像を絶する影響を与えるものとなるでしょう。
 これは些細なことではありません。イラクの総人口2360万人の半数、1130万人が18歳未満の子どもなのです。

ユニセフは、現在の危機的状況が戦争に至らずに終結することを希望しています。

 しかし、私たちは、今、戦争の可能性に直面しています。
 私たちは、まったく準備なしにいることはできません。
 ユニセフは、他の国際機関とともに、緊急事態に備えた計画を用意しています。
 私たちの意図は明快です。武力紛争が起きた際の人道的な支援、特に子どもたちの対する人道的支援を行えるように備えることです。

 私は、ユニセフがイラクの人々、子どもたちを救う用意があることをイラクの人々に知ってもらうことが重要だと考えています。

2003年1月28日
ユニセフ事務局長 キャロル・ベラミー