財団法人日本ユニセフ協会




ユニセフ・イラク代表がバグダッドに戻る

[ニューヨーク/ジュネーヴ/バグダッド 2003年5月1日]  昨夜、国境を越えヨルダンからイラクに入ったユニセフ・イラク代表カレル・ドゥ・ルーイが、今日、現地時間17時40分、バグダッドのパレスチナ・ホテルに到着しました。

 ドゥ・ルーイ氏の到着により、戦闘開始直前の3月19日を最後にイラクを退避して以来、初めてユニセフ国際スタッフがイラクの首都に戻ることになります。

 ドゥ・ルーイ氏は、バグダッドまで車で14時間の長旅の後、まずは200人の強力なユニセフ現地スタッフを迎えると言います。

 「現地スタッフは、紛争中も、水設備を維持し、人道支援物資を配給するために働きました」ドゥ・ルーイ氏は言います。「安全が脅かされていたにもかかわらず、彼らは働きました。その勇気と貢献に拍手を送ります」

  ユニセフ現地職員は、バグダッドで以下のような仕事をしています。

市内の最貧地区の病院やコミュニティへの毎日の給水
医療施設などから出た大量の危険なゴミの収集。不可欠な浄水施設の維持
家から家を回り、市内の5歳未満児の栄養不良の程度を把握
孤児院や捨てられた子どもたちのためのシェルターに暮らす、
   最も弱く厳しい状況下にある子どもたちを支援
今日、ストリートチルドレンのための施設、アル・ラーマ・センターの再建を開始。
   多くの子どもたちが施設に戻ってくることを保障する

 教育について、ユニセフがバグダッドの学校を早期再開するよう求めたアピールは実を結んでいるようです。ユニセフは、数日中に米軍当局による公式な発表を求めています。

 残された仕事の大きさを過小評価することはできません。これは本当に莫大です。日ごと、より多くのユニセフ職員がイラクに戻っており、ユニセフは今後数ヶ月間の課題に取り組むために必要な人材をようやく確保しつつあります。

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募金のお願い

 ユニセフによるイラクへの緊急支援を求める発表を踏まえ、日本ユニセフ協会では、今後さらに必要とされるイラクの子どもたちへのユニセフの人道支援活動を支援するため、イラク緊急募金の受付を開始します。多くの皆様のご支援をお願い申し上げます。