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財団法人日本ユニセフ協会




 

私たちの村でもきれいな水が手に入るようになったよ!  −インドネシア−

山脈のふもとに位置する農村であるアチェ州のクルーエン・ラヤ地域の道路に沿って、近隣の村や避難キャンプには、ユニセフの支援によって多数のトイレと洗い場が設置されました。ユニセフは地元のNGOや村の住人と密接に協力し、メンテナンスが簡単な、長期的に使用することがでいる給水システムの設置のために活動してきました。

水源には2種類あります。一つは自然の湧き水で、水道水として利用できます。実際にそのような小さな水源を木々や茂みでうっそうとした森の中に見つけ出すために、ユニセフは地元の村人の知識や専門的技術に大きく頼ることになりました。時には単にポタポタと滴が落ちる程度の水の流れではありますが、水源が発見されると村人によってダムが造られ、浄化メカニズムとして砂利を使います。そこから、地下のパイプによって山の水をくみ上げ村の各施設に運ぶのです。

二つ目のタイプは、「沼地の土」と呼ばれています。松の繊維で包まれ、砂利で覆われた穴のあいたパイプを水分を多量に含んだ土の中に入れます。水は砂利の間を通って流れ、松の繊維に染み込み、パイプに流れ込むというプロセスの中で洗浄されます。水が一旦パイプに入ると、丘の下まで流れていく仕組みになっているのです。

このシステムはメンテナンスが容易です。多くの村落が既に、村人をメンバーとした委員会を設置し、パイプや水道の蛇口に洩れがないか定期的にチェックする機能を果たしています。地域におかれた5つのシステムにより、現在5,600人以上の人々が清潔な水を手に入れることができています。

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