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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金第85報
シリア和平会議「ジュネーブ2」
子どもたちの保護、共同公開書簡を発表

【2014年1月21日 ジュネーブ発】

1月22日(水)開催のシリア和平会議(ジュネーブ2)に先立ち、ユニセフのアンソニー・レーク事務局長は主要な人道支援団体や指導者と共に、シリアの子どもの保護を求める共同公開書簡を発表しました。

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明日からジュネーブで開催されるシリア和平会議は、窮状におかれるシリアの子どもたちに焦点をあてる重要な機会です。既に1万1,000人を超えるシリアの子どもたちが命を落としています。居住地や学校、病院は攻撃され、子どもたちが標的となっています。400万人以上の子どもたちが自宅から避難し、そのうち100万人はシリア国外への避難を余儀なくされました。多くの子どもたちは紛争によるトラウマを抱え、十分な食べ物が得られておらず、早急に保護される必要があります。しかし残念なことに、支援は最も必要としている子どもたちに行き届いていません。何十万人の子どもたちが紛争地域に取り残され、ほとんど人道支援を受けられていない状態です。

紛争のすべての当事者に対し、子どもたちを標的にしないこと、そして子どもたちを守るために次の3点の遵守を求めます。

  1. 子どもたちの命を守る支援活動を妨害しないこと
  2. 学校や保健施設を標的にしないこと、または軍事利用をしないこと
  3. 人口が密集した地域への爆撃を行わないこと

シリアの子どもたちは傷つけられ、命を奪われ、大切な人を失っています。これは、国際社会がその責任を十分に果たせていないことが原因なのです。私たちはシリアの子どもたちの権利を守るために声をあげ、支援を続けることを約束します。紛争による暴力で、子どもたちの世代全体が「失われた世代」になりつつあります。私たち全員に、シリアの子どもたちを守る責任があるのです。

  • ケープタウン名誉大主教/ノーベル平和賞受賞者 デスモンド•ツツ
  • 人道問題担当国連事務次長 ヴァレリー•エイモス
  • ユニセフ事務局長 アンソニー・レーク
  • 国連難民高等弁務官 アントニオ・グテーレス
  • 欧州委員会 国際協力・人道援助・危機対応担当 クリスタリナ・ゲオルギエヴァ
  • 世界保健機関事務局長 マーガレット•チャン
  • 国連世界食糧計画(WFP)事務局長 アーサリン・カズン
  • 子どもと武力紛争国連事務総長特別代表 レイラ・ツェルツァロワ
  • 元国連事務次長/国連開発計画(UNDP)総裁 マーク•マロック•ブラウン
  • ノルウェー難民評議会事務局長 ヤン・エーゲラン
  • 国際危機グループ理事長 ルイーズ・アーバー
  • 国際救済委員会代表 デビッド•ミリバンド
  • セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナル事務局長 ジャスミン・ウィットブレッド
  • オックスファム•インターナショナル事務局長 ウィニー・ビヤニィマ
  • ワールド•ビジョン•インターナショナル総裁 ケビン•ジェンキンス

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