メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

UNICEF コソボ速報No.3

1999年4月28日
《報道各位》

<NEWS 1>
紛争の影響50万人の子どもに:ユニセフ救援規模を大幅に拡大

長引く紛争の結果、コソボより隣国などに避難した難民数は急増、その影響を受けた子どもの数は50万人以上にのぼる。ユニセフ(国際連合児童基金)は情勢の悪化に伴い、救援活動規模の大幅な拡大を決定するとともに、活動資金2613万9000ドルを国際社会に要請した。現在の所、1340万ドルの活動資金が不足しており、日本国内では財団法人日本ユニセフ協会(本部:東京都新宿区、会長:澄田 智)が、引き続きコソボの子どもを救うための緊急募金の受付けを行っている。

コソボ緊急募金口座
郵便振替   00110-5-79500
口座名義  財団法人 日本ユニセフ協会(通信欄に「コソボ」と明記 )

・送金手数料は郵政省のご協力で免除されます。
・当協会への募金は寄付金控除が認められます。

<NEWS 2>
深刻化する子どもへの影響

アルバニア=トラウマ(精神的外傷)に苦しむ子どもたち…

暴力、殺人など残虐的場面や、住み慣れた我が家を焼かれるなど、恐ろしい体験をした幼い子どもたち。信頼する家族や大好きなおもちゃを失った子どもの多くはトラウマ(精神的外傷)に苦しんでいる。車の音に脅え泣き叫ぶ子ども、制服を着た男性を見ると体の震えが止まらなくなる子ども、1日中泣き止まない子どももいる。 アルバニアのクケスでは、4人のユニセフ心理カウンセラーチームが、深刻なトラウマを負った子どもたちを対象に支援活動を行っている。カウンセラーは早朝に難民キャンプを訪れると、まず3歳から10歳までの子ども達を集め、グループ分けを行う。そこで健康状態のチェックとトラウマのレベルの診断を行い、最後にカウンセリングの一環として子ども達が遊び、絵を描き、話をする機会を設ける。 トラウマを負う子ども達の多くが暴力的傾向、もしくは逆に極度な鬱状態にある。ユニセフが行うカウンセリングの場で自分の体験、想いを自由に表現することで多くの子ども達の症状が改善している。音に対する過剰反応、同じ行動の繰り返し、会話の拒否など特に症状が深刻な子ども達には、1対1のカウンセリングを行っている。こうしたケースはこれまでに70例が確認されている。ユニセフは今後も対象を広げ、子どもたちの心の傷を癒す支援活動を積極的に進めていく。

Feature Story 1

14歳の女の子。コソボから脱出するために山の中を歩いていた彼女の家族は、偶然出会ったセルビア人の警察に呼び止められた。拳銃により脅迫をうけた彼女は、あまりの恐怖に直後全身麻痺の状態に陥った。家族による必死の介抱にも関わらず、彼女は歩くことも、話すこともできなかった。ユニセフのカウンセリングチームは彼女に1対1の心理治療を施し、ようやく彼女の口から言葉が洩れ、1人で歩けるようになったのは10日後のことだった。

マケドニア=家族と離れ離れになった子どもたち…

短期間に大量の住民がコソボより隣国などに避難する混乱の中、子どもが肉親と離れ離れになるケースが多数報告されている。マケドニアでは4月22日現在、820の家族と250人の子どもが行方の分からない肉親を探している。ユニセフは国際赤十字やNGOと共に、子どもたちと肉親との再会支援を行っており、これまでに64人の子どもたちが家族と再会した。

Feature Story 2

フロリア・ベリシャは息子の姿を見つけると、彼の元に駆け寄り、強く抱きしめた。彼女の目からはこぼれ落ちる涙が止まらない。「嬉しくて心臓発作が起きそうだわ。」 彼女は喜びをそう表現した。
9歳のドリロンが家族と離れ離れになったのは2週間前のこと。コソボにある自宅からマケドニア国境の手前にまで避難した際、家族はセルビア当局にブレイス行きの列車に乗るように命じられた。その時、警官に脅されたドリロンは思わずラドゥサ行きのバスに逃げ込んでしまう。家族はそのままマケドニア・ボヤネの難民キャンプへ、ドリロンは40キロ離れたラドゥサのキャンプに収容された。
 母親のフロリアはユニセフ、赤十字、各NGOで構成する家族再開支援プログラムにドリロンの捜索を依頼、数日後ドリロンの無事が確認された。母親は息子は活発な性格だとスタッフに説明していたが、2週間振りに母親と再会した時の彼はおとなしく、母親の腕に抱かれ力無くうなだれていた。彼の頬は涙で濡れていた。

お問合せ先
(財)日本ユニセフ協会
[報道関係者]
広報室 :03-3355-0161
[一般]
協力事業部 :03-3355-3222

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る