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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

UNICEF・東ティモール速報

財団法人 日本ユニセフ協会
1999年11月17日

東ティモール概況

東ティモールの独立を問う住民投票結果発表後の治安悪化により、現在東ティモールの人口の約75%が避難生活を送っており、70%以上の公共施設、住居が破壊された。西ティモールに避難している25万人の東ティモール住民のうち、今後治安の回復と共に約15万人が東ティモールに帰還することが予想される。同様に、多国籍軍駐留による治安の回復を待つ住民約50万人が東ティモール内の山岳地域に避難しており、避難施設が不足する劣悪な生活環境の中、十分な食糧の提供も受けられず、緊急援助を実施する必要性が高い。

ユニセフ緊急援助計画を拡大

ユニセフ(国際連合児童基金)は避難民数の増大に伴い、東西ティモールにおける避難民のための緊急援助活動の規模を大幅に拡大した。

東ティモールの状況とユニセフの活動

現在、ユニセフは東ティモールのディリに12名、オーストラリアのダーウィンに3名の計15名の国際職員を配置し、主に避難民に対する緊急援助を行っている。10月19日にはディリにて大規模なはしかの予防接種を行い、5歳未満児2850人に接種を行った。また、各地の保健所に必要とされる医薬品を提供するとともに、保健サービスに従事する各NGOの活動の調整を行っている。子どもは徐々に学校に戻りつつあるものの、多くの校舎が破壊されているため、ユニセフは50の小学校修復計画を立案し、資材調達の準備に入っている。
ユニセフは、井戸に関する現地調査に基づいて、1000の手押しポンプ井戸用部品や交換用ポンプの調達作業を行うとともに、井戸の修理を行う人材の養成に取り組んでいる。 改訂された部門別の活動予算は以下の通り。

東ティモールにおける活動予算
ユニセフの活動内容 活動資金(米ドル)
保健 4,698,750
水と衛生 727,065
人権擁護 483,000
社会サービスの復興 777,000
教育 4,626,400
合計 11,312,215

西ティモールの状況とユニセフの活動

ユニセフは西ティモールに巡回医療チームを派遣し、診療、予防接種などの保健サービスを支援している。避難キャンプでは、10月16日までに117人の子どもが命を落としたが、そのほとんどが1歳未満の乳児であった。マラリア、下痢、急性呼吸器感染症が子どもの死因の上位3つを占めている。ユニセフは大規模な予防接種活動を推進し、これまでに2歳未満児の40%がはしかの予防接種を受けている。クパン近くのキャンプでは5歳未満児の34%が栄養不良の状態にあると見られる。また、キャンプの衛生環境向上のために、ユニセフは37の井戸用資材の提供と、253のトイレ建設の支援を行っている。
ユニセフは、キャンプの子どもに教育の機会を提供するために、キャンプ内にテントの学校を開設し、教員の避難民を中心に再訓練を実施して教育現場に登用している。また教員に対して、子どものカウンセリング技術や社会心理的ケアに関する研修も今後実施する。

西ティモールにおける活動予算
ユニセフの活動内容 第1段階 第2段階 予算
水と衛生 95,432 314,568 410,000
避難施設 48,860 6,140 55,000
栄養 48,639 171,361 220,000
保健 32,000 518,000 550,000
教育/カウンセリング
810,000 810,000
評価/モニタリング/運営 29,800 530,200 560,000
活動運営費
133,250 133,250
合計 254,731 2,483,519 2,738,250

単位:米ドル

緊急募金のお願い

財団法人日本ユニセフ協会(本部:東京都新宿区 会長:澄田 智)は、1億円を目標に東ティモール内外の子どもや女性に対するユニセフの緊急・復興援助を支援する「東ティモール緊急募金」の受付を行っています。郵政省のご協力により、この募金に関する送金手数料が免除されます。皆様のご支援を宜しくお願い致します。

東ティモール緊急募金
郵便振替: 00110-5-79500
口座名義: 財団法人 日本ユニセフ協会
(通信欄に「東ティモール」と明記 )

・送金手数料は免除されます。
・当協会への募金は寄付金控除の対象となります。

お問合せ先
(財)日本ユニセフ協会
[報道関係者]
広報室:
03-3355-0161
[一般]
協力事業部: 03-3355-3222

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