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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

コートジボワールの暴動で脅かされる子どもの権利

ユニセフは紛争当事者とコミュニティに対し、子どもの権利の保護を要請

ダカール(セネガル)
2004年11月12日

 ユニセフは、商業都市アビジャンほか、コートジボワール各地で発生した今回の暴動で子どもたちが巻き込まれているとの緊急報告を受けています。紛争当事者の利害や動機のいかんに関わらず、どのような理由であれ、子どもたちが暴力行為に巻き込まれることは決して許されません。また報告によると、最近の街頭デモに参加したと思われる子どもたちが多数行方不明になり、子どもたちの行方を探している家族が非常に多数に上っているとのことです。ユニセフは家族が離ればなれになっている現在の状態を深く憂慮しています。

 「ユニセフは、すべての紛争当事者に対し、コートジボワールの子どもたちがいかなる暴動や武力行為にも引き込まれることのないよう、あらゆる手段を取るように求めています」リマ・サラ ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所長は述べました。「子どもたちを暴力や武力行動に動員したり、参加させたりすることは子どもの権利の重大な侵害なのです」

 ユニセフは子どもたちの親や家族、コミュニティ、伝統的・宗教指導者らに対し、彼らすべてが子どもの幸せとその権利を保護する責任があると訴えています。そして、コートジボワールの全コミュニティに対して緊急アピールを出し、子どもたちを現在の危機的状況による悪影響から守るために具体的な行動を取るよう求めました。子どもの権利を尊重することは、政府や関連機関を含め、すべての人の責任なのです。

ユニセフはすべての紛争当事者とコミュニティに対し、以下のことを一刻も早く、具体的に行うように求めています:

  1. 子どもたちが親や家族から引き離されることがないようにする
  2. すべての形態の暴力から子どもたちを守る
  3. すべての子どもが安全の確保された学校に通えるようにする
  4. すべての子どもたちが保健ケアを受けられるようにする
  5. あらゆる性的虐待・性暴力から子どもたち、とくに女の子を保護する

 コートジボワールでは2002年の9月以来、ユニセフと協力団体の取り組みにより、3000人以上の子どもたちが家族との再会を果たしています。ユニセフは今後も、家族と離ればなれになった子どもや行方不明になった子どもが家族と再会できるよう、支援をつづけていく予定です。

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