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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

パキスタン地震から1年
被災地の子どもたちが写真で訴えた復興への願い

【2006年10月5日 ニューヨーク発】

70,000もの命を奪ったパキスタン地震の発生から1年。ニューヨークのユニセフ本部では、パキスタン地震被災地の子どもたちの写真展がスタートしました。

この写真展に展示されている写真は、パキスタン地震によって被害を受けた地域の子どもたちが自ら撮影したもの。160人の子どもたちが撮影した写真は、地震発生後の子どもたちの生活を映し出しています。ユニセフは、写真を通じて「表現する」機会を提供することが、被災地に戻った子どもたちが、失った日常を再び取り戻すための力を取り戻す一助になればと、「EYE SEE」(子どもたちの目が見たもの)と呼ばれるこのプロジェクトを展開。本展は、その第2次プロジェクト「EYE SEE II」を通じて撮影された写真を紹介しています。

UNICEF事務局長アン・ベネマンは、写真展の開催にあたり、次のメッセージを寄せています「何千人もの子どもが、パキスタン地震によって大きな被害を受けました。このプロジェクトは、子どもたち自身が撮った写真を通して、彼らの体験と地震が彼らの生活に与えた甚大な影響を世界に伝える機会を提供しました」

子どもたちが撮影した写真は、子どもたちが目にした日常生活の最も重要なひとコマひとコマが映し出されています。それらは、地震によって失った「日常」を取り戻すのに、とても重要な「ひとコマ=生活の一面」を表しています。「どの家族でも、女の人はみんな毎日水を汲みに行くんだ。隣の家に住んでいる女の子が水を汲みに行くのを見かけたから、その場面を写真に撮ってみたんだよ。」このプロジェクトに参加したある子どもは、写真にこんな説明書きをつけてくれました。

本写真展に展示される写真は、パキスタン国内外の一流写真家によって構成される審査委員会によって選ばれました。審査を終えた写真家達は、子どもたちの殆どがカメラを生まれて始めて手にしたにも関わらず、プロ並の写真を撮影したこと、そして子どもたちの創造力の豊かさに、一様に驚嘆の声を上げました。

審査委員の一人でかつてピューリッツァ賞を受賞した写真家ジョン・ムーア氏も、「パキスタン地震で生き残った子どもたちは、長い時間をかけて心の傷を癒し、日常生活を取り戻してきました。そして今、そういった経験の一部を、写真を通して私たちに伝えてくれているのです。写真を見たとき、いまだに瓦礫の中で暮らす子どもたちの日常生活を取り戻したいという願い、失ったものを撮り戻したいという願いが伝わってきます。」

今回のプロジェクト、そして写真展の開催にあたり、ユニセフはソニー株式会社のご支援を戴きました。ユニセフは、160人の子どもたちに、撮影の基本技術だけでは無く、チームワークをはじめ、生まれ育った村に戻った時に、その様子を記録したり、他人に伝えたりする方法・技術を学ぶ機会を提供。子どもたちは2人一組になってソニー製のデジタルカメラを使い、写真を撮影しました。

この写真展は、ニューヨークの他、パキスタンの首都イスラマバード、ローマ、ロンドン、そして、11月下旬には東京で開催される予定です。

2005年10月に発生したパキスタン地震は、『Children’s Catastrophe(子どもたちの悲劇)』という俗称で呼ばれました。地震が、ちょうど、多くの子どもたちが学校に登校し、校舎の中で席についていた時間に起きたためです。約1万8,000人の子どもが死亡。1万人もの子どもが何らかの障害を負いました。また、学校施設1万1,456棟の67%にあたる7,669棟が全壊、または一部倒壊し、388個所の保健施設が破壊されました。

ユニセフは、パキスタン地震被災地の復興と再建支援活動に、主導的役割を果たしています。学校500校の再建支援を開始。2万人にのぼる小学校教員のトレーニングを実施しました。また、地震によって破壊された水道施設を改修し、子どもの保護や予防接種活動をはじめとする医療・保健分野の支援活動も大規模に展開しています。

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◇ 「日本ユニセフ協会からのお知らせ」
みなさまの暖かいご支援ありがとうございました
パキスタン地震緊急募金の受付は終了させていただきました

2005年10月9日より多くの皆さまにご協力をいただきました「パキスタン地震緊急募金」は、2006年9月末日をもって受付けを終了いたしました。2006年9月25日までにお寄せいただきました募金は、総額約11億8,640万円にのぼりました。皆さまの温かなご支援に心より御礼申し上げます。

 

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