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公益財団法人日本ユニセフ協会

8月19日「世界人道デー」にあたって
子どもを守る人道支援者の保護を求める
ユニセフ事務局長 アンソニー・レークの声明

【2014年8月19日 ニューヨーク発】

はしかの予防接種を行うユニセフスタッフ(イラク)
© UNICEF/NYHQ2013-0569/Aziz
はしかの予防接種を行うユニセフスタッフ(イラク)

8月19日は「世界人道デー」です。「世界人道デー」は、2003年8月19日、イラクの首都バグダッドの国連事務所が爆破され、セルジオ・ヴィエイラ・デメロ国連事務総長イラク特別代表を含む22名の職員が亡くなったことを受け、制定されました(2008年12月の第63回国連総会で決定)。

「世界人道デー」は、人道支援のさなかに命を失った人々を悼み、また世界各地で人道支援を続ける人々に捧げる日です。また、世界各地で起きている人道ニーズへの関心を高め、支援を必要としている人たちへの国際協力の重要性を訴える日でもあります。

この日にあたり、ユニセフ事務局長のアンソニー・レークが以下の声明を発表しました。

* * *

自らを危険にさらし、活動を続ける英雄たち

人道支援に危険が伴うことは、よくあります。人道支援従事者は、過酷な状況に耐え、人命のために自らを危険にさらし、コミュニティを再建し、紛争下や大惨事、危機下にある現場で起きていることを伝えています。

以前よりも頻繁に、そして複雑に絡み合って、緊急事態は起きています。こうした状況を受け、人道支援従事者の死亡を含めたリスクも増しています。

この1カ月を例に挙げましょう。

南スーダンでは、武装集団が人道支援従事者を殺害しました。栄養不良にある子どもたちへの支援が手遅れにならないうちにと、現場で支援活動をしている最中のことでした。

ガザでは、病気や負傷、死亡、家族を失った人へのケアを行っている最中に、人道支援従事者が攻撃にあい、命を失いました。

ユニセフが支援する「子どもにやさしい空間」で子どもと話をするスタッフ(チュニジア)
© UNICEF/NYHQ2011-0488/Ramoneda
ユニセフが支援する「子どもにやさしい空間」で子どもと話をするスタッフ(チュニジア)

エボラ出血熱の感染が広がるシエラレオネやリベリア、ギニアでは、極めて厳しい状況の中、治療にあたっている医療従事者たちが感染し、命を落としています。懸命な治療を行う医療従事者の中には、身体的危害を伴う脅しを受けている人もいます。

今ご紹介した事例は、わずか2〜3週間に起きたことです。年間で考えれば、さらに多くの人道支援従事者の命が失われているのです。2013年は、人道支援従事者の犠牲者数が過去最多となりました。今年初め、アフガニスタンでは、レストランが攻撃され、ユニセフの栄養専門家と保健専門家2名を含む4名の人道支援従事者が殺害されました。

人道支援者が安全に活動できるように

こうした英雄を失うことは、人道支援社会のみならず、世界にとっても大きな損失であります。世界人道デーにあたり、人道支援従事者の死を悼むとともに、こうした犠牲を心に刻みます。また、毎日、リスクにさらされながらも、職務を遂行し続ける人道支援従事者の献身に尊敬の念を表します。人道支援関係者は、より安全で公正で平和な世界のために活動しています。

同僚や友人に敬意を表するだけでなく、取り組むべきことはたくさんあります。世界のどこであれ、他者の命、特に最も保護を必要とする子どもたちの命を守るために活動する人道支援従事者は、保護されなくてはなりません。人道危機が増えているからといって、世界共通の人道性が損なわれることは許されないのです。

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