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一方、子どもが一番命を落としやすいのは出生後間もない時期。年間920万にのぼる5歳未満児の死亡の約40%は、生後28日間に、うち4分の3が最初の7日間に発生しています。リスクが最も高いのが、出生後24時間以内。新生児死亡の25〜45%がこの時期に起きているのです。新生児死亡率でも途上国と先進国の間の格差は顕著です。後発開発途上国に生まれた子どもは、先進工業国に生まれた子どもよりも、生後28日以内に命を落とす危険性が14倍近くも高くなっています。
『世界子供白書2009』でユニセフは、妊産婦と新生児の死亡を取り巻く現状を詳細に分析し、死亡率削減にむけた具体的で実行可能な取り組みについて、あらゆる角度から検証し、提言します。
白書は、「戦後の日本の母子保健制度の素晴らしさ」に言及。妊産婦の死亡率を第2次大戦後10年間に3分の2低減した成功例として挙げ、コミュニティの中でのケアが、乳幼児期から就学直前まで推進されていったことが成功の元だ、と指摘しています。(94ページ ブラウン英国首相夫人寄稿文)
※『世界子供白書2009』日本語版は製作中です。