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公益財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

氏名:新屋 由美子
派遣先:リベリア事務所
派遣期間:2013年6月〜2013年9月

これまでNGOや青年海外協力隊員として途上国での開発に携わってきた私は、国際機関という立場で仕事をしてみたいという思いがあり、日本ユニセフ協会のインターン派遣制度に応募し、幸運にも合格することができました。現在は大学院で平和学、紛争解決学を学んでおり、大学院卒業後は紛争終結後の平和構築・開発に取り組みたいと考えているため、紛争終結後10年が経過したリベリアでのインターンシップは、とても有意義な経験となりました。

配属された教育セクションでは、平和構築・教育・アドボカシープログラム(PBEA)、女子教育、ITを利用した外国の学校との交流プログラム等を実施しています。私はPBEAプログラムのベースラインデータを揃えるための業務や、パートナーNGOのプログラムのモニタリング、女子教育プログラムの立ち上げイベントやその後のフォローアップ等に関わらせていただきました。

PBEAプログラムは、紛争の根本原因や教育事情を鑑みて選定された6州30コミュニティを対象に、リベリア教育省、青年省、内務省平和構築局、他2つのパートナーNGOとともに実施されています。平和教育による紛争転換として、情操を育む幼児教育の実施、紛争中教育を受けられなかった子ども・若者への3年間の初等教育プログラムの実施、初等教育を受けていない人たちへの読み書き・計算指導、職業訓練、コートジボワール難民への英語教育等の活動、大卒ボランティアのトレーニング・派遣、コミュニティレベルでの紛争解決のために活動する青年ボランティアの派遣・トレーニング等の活動を展開しています。フィールドモニタリングでは、パートナーNGOが実施している教育プログラム現場を訪問する機会を得て、生徒の登録状況や活動の成果、直面している課題等の聞き取り調査を行いました。

教育省、パートナーNGO、ユニセフの他のセクション等、様々な関係者と情報共有をしながらプログラムを進めていくおもしろさと困難さを味わったり、遠くにいるプログラムの受益者に思いを馳せながらオフィスでの業務を行ったりと、これまでの草の根の国際協力との違いを学ぶことが出来ました。また、紛争の根本原因が未だ解決されていないリベリアという国で国際介入を行う難しさを実感する場面もありました。

このような貴重な機会を下さった日本ユニセフ協会とご支援してくださっている皆様、そして温かく迎えてくださったユニセフリベリア事務所の皆様に、この場を借りて感謝を申し上げます。

リベリア事務所のオフィスにて
パートナーNGOが支援している幼児教育センターにて聞き取り調査(メリーランド州ニューハーフグラウェイコミュニティ)
教育セクションスタッフとともに

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