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公益財団法人日本ユニセフ協会

国際協力人材養成プログラム

海外インターン体験記

氏名 相馬 摩耶
派遣先 ウガンダ事務所
派遣期間 2014年5月〜2014年8月
現地の子どもたちと
オフィスにて

2014年5月〜8月の約3ヶ月弱、ユニセフ・ウガンダ事務所、子どもの保護セクションにてインターンをさせて頂きました。基本的には首都カンパラ事務所での業務が多かったのですが、ウガンダで最も発展が遅れているとされているカラモジャ地方のほうにも出張させて頂き、貴重な経験をさせてもらいました。業務においては子どもに対しての暴力/ Violence Against Children(VAC)プロジェクト全体の支援に関わりました。具体的な例としては、VAC指標作成、ウガンダ政府のVACプランの分析、来年からウガンダ政府、アメリカ政府、ユニセフによって実施されるVAC実態調査の準備、VACケーススタディの作成になります。

様々な経験をさせて頂きましたが、その中でもっとも興味深く、心に残ったのはVACケーススタディ作成のためにカラモジャ地方アムダット州に調査訪問したときのことです。カラモジャ地方は国の中で発展が最も遅れている地域で、国民の平均寿命から識字率など開発指数にあたるものが全て国の標準を下回っています。また、放牧民として暮らしている人口が多く、女性性器切除(FGM)を未だ行っている特殊な人口ともいえます。この地域での子どもに対しての効果を評価するケーススタディを作成するためにプロジェクトの受益者にあたる子ども、教師、警察、宗教リーダーやNGOの職員に聞き取り調査を行いました。ジェンダーの問題が大きく、少女婚、レイプ、そしてFGMがもっとも顕著な場所であるということが判明しました。そんな中でも勇気をもって少女婚やFGMに反対し、家族や住み慣れたコミュニティから離れてでも自立して生きていこうとする少女達から話を聞いた時は、同じ女性として、そして同じ地球に生きるものとして支援できることを考えていくべき重要性を再確認させられました。

また、事務所の同僚や上司にも恵まれ、職場以外でも、家に泊めて頂いたり食事にでかけることも多々ありました。このような経験を通して、国連職員の仕事だけでなくプライベートの過ごし方など、国連で働くことがより具体的にイメージできるようになったと言えます。一般的によく言われていることですが、やはり国連で働くには、多文化なバックグラウンドの人間と仕事ができるコミュニケーション能力、官僚組織の中で仕事をすすめる忍耐力や柔軟性、様々な現場で動ける適応力、自分の心身ともにケアできる自己管理能力、国連で自分が働いているという使命感などが大切だと学びました。

最後になりますが、このような貴重な体験をする機会を与えてくださった日本ユニセフ協会、ユニセフ東京事務所、支援者の皆様に心よりお礼を申し上げます。

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