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財団法人日本ユニセフ協会




バングラデシュ・サイクロン ユニセフ、緊急救援活動を本格化
日本ユニセフ協会、緊急募金受付開始

【2007年11月18日 ニューヨーク発】

© UNICEF/ HQ07-1700/Shehzad Noorani

ユニセフ・バングラデシュ事務所とパートナー団体は、バングラデシュに過去10数年来最大級の被害をもたらした、サイクロン「シドル」により被災した数十万人もの人々に対して緊急支援物資を配布しています。 ユニセフ・バングラデシュ事務所のルイ−ジョージ・アーセノー代表は次のように伝えています。

「ユニセフは被災地で、人々に飲料水や乾燥食品、薬などの配布を支援しています。また、被災した人々が自分たちの生活を取り戻すための必需品がつまった家族用キットの配布も開始しました。」

300万人以上が被災

ベンガル湾上空の低気圧から発達したレベル4のサイクロンは、11月15日にバングラデシュの南海岸を襲い、国全体に吹き荒れました。豪雨と暴風により、当初の調査では2000人以上が死亡したとされ、18日の報道では死者一万人とも推定されています。

全体では300万人以上がこの大規模な暴風雨の被害を受け、100万人が避難したとみられています。

暴風雨と交通網が寸断されたせいで初期調査は難航しましたが、国連人道問題調整部はサイクロン「シドル」が広範囲において、家屋、農作物、インフラに被害を与えたと報告しました。このサイクロンで、電気や通信網、水の供給が寸断されました。

また、初期調査が難航したのと同様の理由で、特に中心部から離れた地域での人道支援活動をも困難をきわめました。

災害への事前準備

© UNICEF/ HQ07-1700/Shehzad Noorani

国連のバングラデシュチームとNGOパートナーは、家を失った人々に対して、数百トンの高カロリービスケットや栄養食品の配給、浄水用の資材、シェルターなどの政府の緊急支援活動をサポートしています。

バングラデシュ政府は、サイクロン上陸の前から、暴風雨の影響を抑えるための活動の中で災害準備対策を活発に進めてきました。この対策により、15県では、約320万人が海岸沿いのより安全な地域へ避難しました。

また、政府と救援機関の双方によって、救援物資(乾燥食品、薬、テント、調理器具など)が事前に備蓄されていました。

しかし、救援活動はまだ始まったばかりで、これからさらなる支援が必要になります。アーセノー代表は言います。「私は国際コミュニティに対して、バングラデシュを最優先にしていただけるようお願いします。この破壊的サイクロン後の復興作業には、可能な限り最大の支援が求められます。」

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ユニセフ・バングラデシュ事務所は11月19日時点で、保健、水と衛生、栄養、教育、子どもの保護などに当面必要な活動資金として、2,355,000米ドル(約2億6,000万円)が必要になると推定しています。

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