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ジャワ島地震情報 第4報
今後の焦点は子どもの保護

届けられた支援物資

©UNICEFIndonesia/2006/Estey
ジャワ島中部のソロ空港にて。ユニセフの物資を、ジョクジャカルタ近郊の被災者のところに向かうトラックに積み込む。

5月27日に発生した地震の被災者を支援するため、ユニセフによる緊急物資がインドネシアジャワ島中部に運び込まれています。

5月29日から、緊急輸送機によって、最低限必要な緊急物資を、地震で大きな被害を受けたジョクジャカルタから車で90分の距離にあるソロ空港に運 んでいます。

大型水タンク、家族用・学校用テント、子どものためのレクリエーションキット、数百枚のシェルター用のビニール製防水シートと燃料ストーブ、家庭用炊事用具が届けられました。また、歯ブラシ、タオル、石鹸などを含む2万組の衛生セットも緊急支援の初期段階で届けられました。

大きな被害を受けたバントゥルの他、クラテンにも支援が始まっています。ユニセフはバントゥルとクラテンで30台の給水トラックを使って給水活動を行っています。5,000リットルの水を供給できる大型の給水タンクが35個設置される予定です。また、避難民の集中している場所に仮設トイレを設置します。

親と離れ離れになった子どもたちを支援

©UNICEFIndonesia/2006/Estey
ジョクジャカルタのバントゥル地区の病院にて。ユニセフの衛生キット(石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉、タオル、洗面器など)を手渡すボランティア。

地震により3万人もの人が負傷し、建物や家屋が損壊したために13万人以上の人が家を失いました。これまでに、死者は約5,500人にのぼっています。(5月30日時点)

ジョクジャカルタでも一番揺れの激しかったバントゥル地区にある病院では、担架に乗せられた被災者が次々に運び込まれてくる悲惨な光景が広がっています。治療を受けている人の約半数は、災害直後に特に危険な状態にさらされてしまう子どもたちです。

「子どもたちは保護者が必要です。だから、両親や家族と離れ離れになってしまったら、子どもたちは非常に弱い立場におかれてしまいます」とユニセフ・インドネシア広報官ジョン・バッドは言います。「ユニセフはこの問題を深刻に受け止めています。親と離れ離れになってしまった子どもたちを確認し、親のもとに戻ることができるようにしなくてはなりません。」

また、ユニセフは、30日にバントゥルに子どもセンターを1箇所設置し、さらに31日朝までに2箇所に子どもセンターを設置しました。ここでは、心に傷を負った子どもたちへのカウンセリングを行ったり、子どもたちが安全に遊べる場所を提供します。又、ユニセフは警察とともに人身売買を防ぐために活動していきます。

休みなく続く支援活動

©UNICEFIndonesia/2006/Estey
バケツの水と石鹸を使って1歳の子どもを洗う母親。そのそばには、けがから回復しつつある娘がけが人でこみあうバントゥル病院の床に横たわっています。

これから半年の間、ユニセフのジャワ島中部での支援活動は、次の3点を中心として行われる予定です。

  1. 地震により心に深い傷を負っている子どもたちに心理的・社会的支援をする
  2. 子ども達が心理社会的支援を受けたり、遊んだりできる安全な場所として子どもセンターを開設し、コミュニティーを再建する
  3. 人身売買や児童労働などを含む、子どもの虐待や搾取を防止する。

このところの地震の影響を受けたコミュニティーの多くは、2004年の津波に始まり、鳥インフルエンザの流行、そしてムラピ火山噴火という新たな脅威にもさらされています。地震により再び困難な状況におちいった子どもと家族に必要な援助を届けるために、ユニセフとそのパートナー組織は休みなく活動を続けます。

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◇ 募金のお願い ◇

 ユニセフは、ジャワ島地震に被災した子どもたちのための緊急支援を行っています。
皆さまのご協力をお願いいたします。
(募金の受付は9月末日までとさせていただき ます。)