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ジャワ島地震情報 第5報
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| ©UNICEF Indonesia/2006/Estey |
| 安全で安心できる環境の子どもセンターでお絵かきをする男の子 |
破壊的な地震がジャワ島中部を襲ってから3日が経ちました。ユニセフは被災地で最初の子どもセンターを立ち上げました。
子どもセンターは、マグニチュード6.3を記録した5月27日の地震の被害を最も受けた、ジョクジャカルタ市バントゥル県に昨日開設されました。犠牲者のほとんどはバントゥルで被災しました。また、地震の影響で20万人近くが家を失ったと推定されます。
「地震により負傷し、避難している人達のうちの約40パーセントが子どもです。子どもたちへの心理的影響は計り知れません。」ユニセフ・子どもの保護担当官、ロバート・ベネは言います。「子どもたちが日常の生活を取り戻し、再び安心できるようにし、また必要に応じてこの経験を乗り越えるための精神的外傷(トラウマ)カウンセリングを受けられるように、周辺の体制を整えることが最重要です。」
ユニセフの専門スタッフが子どもの家族に、災害後のこの時期に子どもをケアすることの重要性を教える一方、早くも子ども達が広場で一緒に遊ぶ姿など、回復過程の始まりが見受けられます。
バントゥルにある子どもセンターは、ユニセフが今週中にジョクジャカルタに開設を予定している5つのセンター中で最初のセンターです。遠隔地に住む子ども達のために、追加の施設や移動型センターも計画されています。
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| ©UNICEFIndonesia/2006/Estey |
| 地震の3日後にオープンした子どもセンター建設を手伝うユニセフの子どもの保護担当官 |
ユニセフの空輸第一便は、地震からちょうど48時間後に到着し、追加の便も続いています。最初の支援物資には、津波後の支援活動が続けられているインドネシア・アチェ州から提供された緊急支援物資も含まれ、学校用テント、教材、レクリエーションキットの他、大型水タンク、家族用テント、防水シート、ストーブ、炊事用具が届けられました。
基本の家族用衛生キット(石けんや、歯ブラシ、歯磨き粉などの洗面必需品を含む)の最初の配給地点は、大変混雑したバントゥル県病院でした。子ども達や家族の生存や健康に不可欠な、一日あたり32万リットルの清潔な水などを、トラックは地域の村々へ届け続けています。
震源地にあるケパック村では、80%の家が無くなりました。生存者は5月30日、最初のユニセフ救援物資を受け取りました。
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| ©UNICEFIndonesia/2006/Estey |
| 子どもセンターで遊ぶ子ども |
食料、水、衛生などの当面の生存に欠かせない支援はいまだ最重要課題です。しかし同時に、子どもたちが日常生活に早急に戻れるようにすることが、ユニセフの中心となる優先課題です。
これからの数日・数週間、ユニセフは特にシェルター、衛生、子どもの保護に重点を置いて、被災地一帯に生活必需品の配布や生存に必要な支援を続ける予定です。既に準備が始まっているユニセフのバック・トゥ・スクール(学校に戻ろう)プログラムでは、学期末休暇明けの7月18日の新学期に間に合うように、学校用テントや教材の提供します。
レクリエーションや心理社会的支援のための安全な場や、仮設教室を提供し、被災した子どもたちにできるかぎりの機会を与えられるよう、ユニセフは活動しています。
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◇ 募金のお願い ◇
ユニセフは、ジャワ島地震に被災した子どもたちのための緊急支援を行っています。
皆さまのご協力をお願いいたします。
(募金の受付は9月末日までとさせていただき
ます。)