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ジャワ島地震情報 第12報
命を支える母乳育児

開発途上国において、母乳で育てられた子どもは、そうでない子どもと比べて、乳幼児期を生き延びる確率が約3倍になります。ユニセフとパートナーが見守る中、8月1日、「世界母乳育児週間」が120カ国以上で始まりました。これは、生後6ヶ月間母乳だけで新生児を育てることを目標としています。

【2006年7月31日、ニューヨーク発】

(C) UNICEF Indonesia/2006
災害の発生により、清潔な水が手に入りにくいときは、母乳育児によって、乳幼児を様々な病気から守ることができます。

母乳によって育てられると、子どもたちは人生の最高のスタートを切ることができます。母乳育児によって、下痢や呼吸器感染症などの病気から子どもを守ることができます。また、新生児の健やかな成長のために必要な栄養が母乳の中に含まれています。すべての子どもが生後6ヶ月間、母乳だけで育てられれば、150万人の幼い命を救うことができると推計されています。

そして、緊急事態下においては、母乳育児の重要性はさらに増すことになります。

インドネシアでは、5月に地震が発生し、数十万人の人が住む場所を失いました。母親たちは、なんとかして子どもたちに食事を与えようと、多くの人が粉ミルクの配給を受けました。しかし、これは、子ども達の健康状態にマイナスの影響を与えてしまったかもしれない、とジョクジャカルタのユニセフ緊急支援栄養担当官、ドロシー・フーテはいいます。

「衛生環境が悪く、清潔な水が手に入りにくい状態です。女性が調理のためにお湯を沸かしたり、皿を洗う場所もありません。みんな野外で料理をするのです。人々は頻繁に共同炊事場で調理をするため、環境を清潔に保つことができないのです。」とドロシーは言います。「このような環境で調理されたものを食べると、子どもたちの健康状態は悪化しやすくなります。その上、母乳ではなく粉ミルクを使うようになったことで、母乳に含まれる抗体による保護を失い、子どもたちは病気にかかりやすくなります。」

2006年の世界母乳育児週間は「母乳代用品の販売流通に関する国際規準」が採択されて25年目の年にあたります。これは、母乳代用品(粉ミルク)の宣伝、過剰な販売促進活動を禁じ、母乳育児を守り、推進するためのものです。

(C)UNICEFIndonesia/2006
母乳育児が行われていない場合、野外での調理や洗濯は、乳幼児が不衛生な水や食べ物を口にする危険性を高めます。

ジャワ島中部のバントゥル病院では、ユニセフのブライアン・スリプラハストゥティ医師が、災害が起こったときに母乳育児を止め粉ミルクを使うことが子どもたちの健康にどれほどの悪影響を及ぼすかを目の当たりにしました。彼がいうには、病院に運ばれてきた生まれて間もない赤ちゃんは、免疫力の低下や、汚れた水に溶かして飲んだ粉ミルクが原因の下痢によって脱水症状を起こしているということです。

「ユニセフは、生後6ヶ月の間は子どもに母乳だけを与えることを薦めています。なぜなら、母乳は粉ミルクには含まれない抗体を含み、子どもたちの免疫力を上げることができるからです。」と、彼は言います。

これまでに地震により被害を受けた家庭の80%以上が粉ミルクを受け取っており、これは通常の2倍の消費量にあたります。また、粉ミルクの配給は、生後6ヶ月未満の新生児の健康に悪影響を与える可能性があるだけでなく、配給される粉ミルクに家庭が経済的に依存してしまうという問題もあります。

ユニセフ緊急栄養担当官のドロシー・フーテによると、多くの女性は粉ミルクを買うお金がないのに、子どもたちは配給された粉ミルクなどの物資に依存してしまうのだといいます。

「女性たちにとって、粉ミルクから母乳育児への切り替えはより困難だといえます。粉ミルクを配給するかわりに、女性たちが母乳育児を続けられるようにサポートしたり、女性たち自身が栄養や水分を摂る事ができるようにすれば、母乳がでなくなることを心配する必要もないでしょう。」とフーテは言います。

「私たちは、若い母親たちに母乳育児を続けてほしいと思っています。そして、災害などの困難な状況においても、母乳育児を続けることが子どもたちを守るための最善の方法だということを理解してほしいのです。」

ユニセフは、母乳育児の継続を支援するための活動として、母乳育児に関しての相談役となるべく100人の女性を訓練しました。彼女たちは、特に病気にかかりやすい乳幼児がいる家庭を訪れ、子どもたちが人生の最高のスタートを切ることができるように、母親たちに母乳育児をするよう促しています。

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◇ 募金のお願い ◇

 ユニセフは、ジャワ島地震に被災した子どもたちのための緊急支援を行っています。
皆さまのご協力をお願いいたします。
(募金の受付は9月末日までとさせていただき ます。)