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財団法人日本ユニセフ協会




ペルーの地震で死者数百人、負傷者は数千人に

【2007年8月16日 リマ発】

現地時間15日(水)午後6時41分、マグニチュード8規模の地震がペルーのイカ県ピスコから60キロの地点を震源として発生した。リマの南方300kmに位置するこの県の中心都市はもっとも深刻な被害を受け、緊急事態を宣言した。

イカと首都リマの間の道路は部分的に寸断されており、被害のあった地域へのアクセスが限られて被害状況を正確に見積もることができない。民間防衛機関からの初期報告によると、イカ県の死者は336人にのぼっているが、そのうちどのくらい子どもが含まれているかはまだわかっていない。夜間になって、津波の可能性はなくなった。

学校の授業は安全上の理由で中断された。公立病院と保健所は負傷者に対して、無償で治療を提供している。

ユニセフ・ペルー事務所代表ギド・コルナーレ氏は、犠牲者の数が増加していること、そのうちの多くが子どもの可能性があることに懸念を表明し、次のように述べた。「ペルーにある国連諸機関が対応を調整しているところである。ユニセフは浄水剤や水の容器、経口補水塩、1万リットルの容量がある水タンクなどを配布する予定である」

早期のデータによると、イカ県でもっとも被害の大きかった町はカニェテ、チンチャ、ピスコなどである。しかしながら、まだアクセスすることができない県内の他の地域(ナスカやパルパなど)の状況は不明なままである。

ある教会の瓦礫の下には200人が埋まっていると推定されており、目撃者によると、ピスコのほとんどの家が倒壊し、冬の寒さのなか、子どもや家族が街頭で夜を明かすことを余儀なくされている状況である。

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