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財団法人日本ユニセフ協会




ペルー地震:演劇を通して衛生習慣を学ぶ

【2008年1月3日 ペルー、ピスコ発】

© UNICEF video
バージェン・デル・カルメンキャンプでは、適切な衛生習慣を学んだことにより、子ども達が健康を維持しています。

2007年8月、ペルーに大被害をもたらした地震の被災者は、現在も支援にたよって生活しています。およそ100ヶ所に設置されたキャンプでは、未だに約2万4000人が家に帰る日を待ちながら生活しています。

「私はこのキャンプに3人の娘と住んでいます。」マリア・パチャ・チャベズさんが言いました。「ここには40家族が生活していて、子ども、年配者、男性、女性を含めて162人の地震の被災者がいます。」

シェルター内で繰り返し発生する保健の問題に対応するため、ユニセフは病気の予防を目的とした子どもたちへの衛生教育イニシアチブを支援しています。ザ・カルパグループという劇団がキャンプを訪れ、ミセス・トイレ、ミスター・クリーン(清潔)さんというような登場人物による演劇を行いました。

このような楽しい劇は、子どもたちが清潔な水を使い、最近設置されたトイレの衛生状態を維持できるようにするのに効果的な方法です。

© UNICEF video
地震被災者を対象に、水と衛生に関する劇を上演

3歳のカルリタ・マガラネスちゃんは、バージン・デル・カルメンキャンプに家族や5人の兄弟と一緒に住んでいます。彼女は今、カルパグループの演劇を観て学んだことを実践しようとしています。カルリタちゃんは毎朝、幼稚園に行く前に必ず、家族と一緒に石鹸で手を洗い、歯を磨くと言います。

協力して病気蔓延を防ぐ

子ども達がこれらの独創的な劇から学習する一方、シェルターの調整員とリーダーには、自分たちのキャンプで繰り返し発生する下痢などの病気を防ぐための研修が行われています。また、病気を防ぐために、ユニセフはほうきやバケツなどの掃除用具を提供しています。

現在、キャンプの住民たちは貯水容器に水を貯めたあと、水をきれいにするためにユニセフが配布した浄水剤を使用しています。彼らは、自分たちで道路を掃除し、より衛生的な集積所にゴミ袋を集めることができるようになりました。

地震の被害を受けた家族が自分たちの家を建て直し、平常な生活に戻るまでの間、ユニセフとパートナー団体の支援により、彼らのよりよい生活状況が保たれています。

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「ペルー地震緊急募金」は2007年11月30日をもって受付を終了いたしました。2007年11月26日までにお寄せいただきました募金は、総額約18,622,657円にのぼりました。皆様の温かいご支援に心から御礼申し上げます。

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