メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

アフリカの22カ国、女性と子どもへの暴力根絶に取り組むことを約束

【2006年11月27日、ヨハネスブルク発】

毎年恒例となった「女性と子どもへの暴力根絶のための16日間」に合わせ、南アフリカ・ベノーニにおいて開催されていた会議の最終日に、アフリカ22カ国は女性と子どもへの暴力をなくすことを再確認した。

ユニセフ・南アフリカ事務所代表マチャリア・カマウ氏は、各国における女性と子どもへの暴力を根絶するために「パートナーシップを築き、共通ビジョンを確立し、共通の活動をするために協力しよう」と提起し、約170名の参加者がこの課題に取り組むことを約束した。

この「アフリカにおけるジェンダーの公正会議」にはアフリカ大陸の各国代表が集まり、暴力の防止や対応、ケア、サポートなどに関する学際的な対策活動のベスト・プラクティスをどのようにしたら共有できるか、真剣な話し合いが行われた。

参加者は、アフリカ大陸全体でジェンダーの公正を推進するため、アフリカ連合(AU)のリーダーシップのもとで共同で行動すること、活動を促進させること、国家間で協力することなどを盛りこんだ公約を宣言した。「ジェンダーの公正が無視されると、開発全体に悪影響が出る」と代表団は述べている。

11月23日から27日までの日程で開催されたこの会議は、ユニセフとデンマーク政府の協力を得て、南アフリカ検察局が率いるチームを中心として南アフリカ政府が主催した。

プログラムでは、性的暴力の被害者である女性や子どもへのケアと支援を行ったトゥトゥゼラ統合モデル(Thuthuzela Integrated Model)が関心を集めた。

マチャリア・カマウ氏は、南アフリカ政府およびアフリカ各国の代表団に対し、ジェンダーにもとづく暴力の問題と、子どもと女性を守るためにできる専門的で実際的な手段について、議論や相互学習、経験の共有をはかるために多くの人たちが集まったことに謝辞を述べ、次のように結んだ。

「12年前にアパルトヘイトが廃止されていなければ、こうしてわれわれが同じ部屋にともに座ることはできなかっただろう。われわれは民主的な大変革をもたらすことができたのだから、子どもと女性への暴力も終わらせることができるはずだ」

南アフリカ検察局長のブーシ・ピコリ氏も代表団のコミットメントに対し、「われわれはもう待てない。女性と子どもへの暴力被害を終わらせることは緊急の課題だ。ともに行動しよう。明日ではなく、今日いますぐに」と述べた。

最終日に参加者たちは、アフリカ連合のリーダーシップのもとに共に行動し、アフリカ大陸全体でジェンダーの公正を改善するため、対策と国家間の協力を推進していくことを確認することになっている。

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る