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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、モルドバ政府の暴力撲滅の取り組みを歓迎

【2007年3月12日 キシノフ発】

ユニセフは、家庭内における暴力(ドメスティック・バイオレンス)の予防と対処を目的とした法律を、最近モルドバ議会が採択したことに歓迎の意を表明した。この新しい法律によって、ドメスティック・バイオレンスの犠牲者を法的に保護するとともに、回復センターの設立やそのほかの支援サービスも提供できる。

モルドバ共和国では、15歳以上の女性の27%が少なくとも一度はドメスティック・バイオレンスを経験しているという。これはアメリカ国際開発庁(USAID)、ユニセフ、国連人口基金の支援によってモルドバ政府が実施した2005年人口保健調査の結果によるものである。

ユニセフ・モルドバ事務所長レイ・V・トーレス氏は、「暴力は決して正当化できない、根絶すべきものである」と述べ、今後12ヶ月間に家庭内で暴力を経験するモルドバ女性が減少することを希望した。

ドメスティック・バイオレンスは子どもたち、そして社会全体にも影響を及ぼしている。モルドバでは、子どもを捨てることや施設に入れること、薬物乱用、未成年者の非行などの根本的原因のひとつになっている。

非政府組織、ジェンダー・センター代表のバレンティナ・ボドラグ−ルング氏も、新しい法律を歓迎している。「ドメスティック・バイオレンスの予防と対処についての法律が採択されたことは、この社会の惨劇をなくすための重要な一歩である。次の一歩は、法律を施行することだ。このことで得られる最も重要な結果とは、すべての男性・女性・若い人たちが、ドメスティック・バイオレンスは容認できないことであり、家庭のすべての構成員に影響するだけでなく社会の治安をも脅かしているということを理解することである。」

ユニセフ事務所長は、モルドバのドメスティック・バイオレンスを取り巻く神話に立ち向かうことが重要だと強調した。その神話のひとつは、女性に対する暴力が主として農村部の現象だということである。しかしながら2005年の調査の結果、農村部と都市部との発生率に大きな差は見られなかった(農村部29%、都市部24%)。暴力はまた、不利な境遇に置かれた家庭の問題とも考えられている。たしかに最貧層の家庭での発生率が高くなっている(33%)が、暮らし向きが良い家庭での発生率もかなりある(22%)。

「教育によって状況を変えることができる」とトーレス氏。

トーレス氏は、ドメスティック・バイオレンスをなくすためモルドバ政府が関与を示したことを歓迎した。

2006年、ユニセフはモルドバ政府を支援して、子どもへの暴力の予防と対策を盛り込んだ『国家行動計画』の草案を作成した。現在この文書は、関連省庁によって検討されているところである。「我々はこのプロセスが加速するよう助成し、暴力を効果的に根絶する行動が、できるだけ早く開始されるようにしたい」トーレス氏はこう述べた。

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