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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

World Water Day 2007
3月22日は、「世界水の日」
一日4000人の子どもの命を奪う世界の「水」問題

【2007年3月20日 日本ユニセフ協会まとめ】

© UNICEF/HQ04-0440/Nesbitt
水を入れたバケツを器用に頭の上にのせている女の子。彼女はダルフール南部に位置するカスという町から追い出され、避難民キャンプで暮らしています。

毎年、開発途上国で生まれる子どもは約1億2000万人。その半数は、「安全な水」を確保することができない家庭に生まれていると推定されています。

ひとりの子どもが生きるためは、一日あたり、少なくともバケツに2杯‐20リットル‐の安全な水が必要といわれています。これは、飲み水や食事に使う水、そして体を清潔に保つために基本的な衛生環境を保つのに最低限必要な量です。しかし、こうした「安全」な水を十分に得ることができず、毎日4000人あまりの子どもが命を落としています

重症の下痢で命を落とす5歳未満の子どもは年間190万人あまり。その9割近く、150万人あまり(一日あたり4000人強)は、不衛生な水と環境によって下痢性疾患になっているとされています。

2007年の「世界水の日」。テーマは「限られた水資源を必要とする全ての人々に(意訳)」(Coping With Water Scarcity)。非常に限られた、またその量も減りつつあると言われている「人間が使える」水資源を、人種・富・住む場所・言語・文化・性別・年齢・政治・信条・宗教等の別無く、必要とする全ての人が使えるように・・・。ユニセフも、安全な水が、世界の特に貧しい世帯に提供するために立ち上がろうと国際社会に訴えています。現状を放置すれば、「2015年までに、家から徒歩15分圏内に安全な飲料水を得ることができない人口(1兆人)を半減させる」という国際社会の約束:ミレニアム開発目標を達成することはできません。

© UNICEF/HQ05-0240/Pirozzi
ユニセフが提供した「緊急飲料水支援キット」の中に含まれていた、使わない時は折りたためる飲料水容器をかつぐモルジブの男の子。

国連「世界水の日」:1992年12月22日に開催された第47回国連総会本会議において、毎年3月22日を「世界水の日」とすることが決議されました。

関連トピック:

サハラ以南のアフリカでは、子どもたちの43%が不衛生な水を飲み、5人にひとりが15歳になる前に亡くなっています。安全な水や基礎的な衛生環境の欠如は、毎年160万人の子どもの死の原因となっています。さらに何百万人もの子どもが水を介して感染する腸チフス、寄生虫、下痢などの病気で苦しんでいるのです。そして、こうした子どもたちの悲劇は、国際社会が本気になれば、全て防ぐことができるのです。

© UNICEF/HQ04-0935/Noorani
ユニセフがリヤドの村に設置した手押し式井戸で水を汲んでいる女の子たち。

ユニセフは、世界中で、コミュニティと協力して簡易トイレや手押し式井戸を建設しています。こうした支援は、子どもたちに、直ぐに良い結果・効果をもたらしています。子どもたちの健康状態が改善され、より多くの子どもたちが学校に通いはじめています。コミュニティの人々に基礎的な衛生知識の普及や技術指導を行うことで、子どもたちの死亡やその地域の「貧困」状況を劇的に軽減させることができています。

多くの子どもたちが、安全ではない水を飲み、不衛生な環境で生活することを余儀なくされています。しかし、子どもたちが置かれている環境を改善し子どもたちを「守る」ことによって、家族の力も高まり、将来生まれてくる子どもたちがより良い可能性を享受できるようになるのです。これは、希望にあふれた未来への、最も確実で、短く、賢明な道のり・「投資」なのです。


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一人でも多くの子どもたちに「安全な水」と「適切な衛生環境」を・・・
新聞やテレビがあまり伝えない、そんなユニセフの活動も大きく支えています
「ユニセフ・マンスリー・サポートプログラム」へのご協力のお願い

「子どもを支援する」ことは、子ども時代全体を支えること。時間のかかる根気のいる活動です。自然災害や紛争などの緊急事態、あるいは貧困などによって生命の危機にさらされている子どもたちをいち早く助けることは、重要なユニセフの活動のひとつです。しかし、そこは出発点にすぎません。その1年先、5年先、10年先を視野に入れた活動がなければ、子どもたちを本当の意味で支えることはできません。「ユニセフ・マンススリーサポート・プログラム」は、ご負担とならない任意の一定額をお決めいただき、月々の自動引落によりご協力いただき、子どもたちの成長に合わせた、ユニセフの継続的な支援活動を支えていただくご協力の形です。 あなたも、子どもたちのサポーターになっていただけませんか?


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