メニューをスキップ
財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ウズベキスタン、母子ヘルスケアの改善事業に着手

【2008年10月27日 タシケント発】

ウズベキスタン政府とユニセフおよび欧州共同体(EC)は、ウズベキスタンの人々のための母子保健ケアを改善するために努力している。

ウズベキスタン政府、EC、ユニセフが正式に合意を交わした目的は、ウズベキスタン国内の産科病棟、総合診療所、基礎保健ケア施設などで救急治療、出産、新生児および小児ケアに携わるスタッフの技能を改善することにある。

この取り組みによって、国家の強力な保健制度に支えられた一連の保健ケアを子どもたちが利用できるようになる。

ユニセフ・ウズベキスタン事務所のマブーブ・シャリーフ代表は次のように述べた。「母親と新生児・子どもは、社会の幸福の象徴である。かれらのニーズを満たすことこそ、社会全体の将来的な繁栄にとって最良の投資となる。まもなくウズベキスタンの多くの子どもたちが、全ての子どもが必要かつ享受すべき、人生の良いスタートを切ることができるようになるだろう。」

首都タシケントの国際ビジネスセンターで行なわれた記者会見で、保健省のフェルス・ナジロフ大臣はこの事業の目標達成に強い決意を表明した。「本事業の結果、全国の8000人以上の医療ワーカーが研修を受けることになり、各州で母子ケアが改善されるだろう。」

記者会見ではフランスのユゲス・ペルネ大使もスピーチを行い、母子保健事業の開発と着手を主導した保健省に対し、パートナーとして称賛を送った。「多くの母親と子どもが直接に恩恵を受けるこの画期的な事業に参加できることはECの大いなる喜びである。これはまさに、我々とウズベキスタンとの関係が発展していることによるものであり、ウズベキスタンおよび中央アジア地域の発展に対する我々の強いコミットメントの表れでもある。」

事業予算は約600万米ドルで、そのうちECが550万米ドル(350万ユーロ)を、ユニセフが45万米ドル(30万ユーロ)を分担する。

(解説)
1999年以来、ユニセフとパートナーはウズベキスタン政府を支援し、フェルガナで母性保護に関連した保健分野の改革と戦略開発を行なってきた。ユニセフによる研修を通じ、州内の施設はWHOの生児出生の定義を導入した。それにより乳児死亡の報告件数は25%増加したが、これはフェルガナ州の母子保健の現状をより明確に表している。個別の分析で、フェルガナ州の新生児死亡率は2003〜2006年に継続して減少したことがわかっている。研修によって、緊急の新生児ケアと新生児人口蘇生術およびケアが大きく改善した。スタッフは効果的な措置をとるための知識と能力を身につけることができた。またこのプロジェクトは政策レベルでの変化をもたらし、社会のより広範な発展にも寄与した。

ウズベキスタン政府、EC、ユニセフはこれらの成功に基き、ウズベキスタン国内の14州中8州において事業を拡大しているところである(以下は予定されている活動)。

  • 保健員9856人の研修
  • 5州で新たな研修センターの建設
  • 3州の研修センターを改修
  • 新生児・子どもの生存の総合政策を全国の医療関係大学のカリキュラムに導入

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る