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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、LRAによる誘拐とコンゴ民主共和国への攻撃停止を呼びかけ
親元から引き離された子どもや国内難民に緊急支援を拡大

【2009年1月27日 キンシャサ/カンパラ発】

ユニセフは今日(27日)、コンゴ民主共和国北東部で子どもと女性に対して行なわれている誘拐、強制的な徴用、激しい暴力を即時停止するよう求めた。

ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所のピエレット・ブ・ティ代表は、ハウト・ウエレ地区ドゥングへの視察から戻り、子どもと女性への危害を防止するため、すべての関係者に次のように呼びかけた。「ハウト・ウエレではこの2週間に多くの人が殺害され、その数は北キブ州での過去6ヵ月の数を上回っている。誘拐された子どもの数もきわめて多い。我々はすべての武装集団に対し、民間人への故意的な攻撃と子どもの徴用や利用をすぐに停止し、すべての子どもを解放するよう強く要請する。」

過去1ヵ月あまりの度重なる神の抵抗軍(LRA)の攻撃を受けて、ユニセフとパートナー団体・機関は緊急の対策活動を拡大している。約9千人(その大多数が国内難民)がこの数日間に緊急避難し、調理器具、石鹸、毛布、貯水タンク、ビニールシートなどの基本的な生活必需品を受け取った。避難民が集まる地域で無償の保健ケアが1万人に提供されたほか、コンゴ民主共和国から逃れてきた114人の子どもの多くが家族と再会を果たしたり、再会のための支援を受けている。

ユニセフ・コンゴ民主共和国事務所とウガンダ事務所は、国際移住機構(IOM)と他人道支援団体との協同査定ミッションを派遣し、その結果、パートナー団体・機関との協力で、家族と離れ離れになった子どもたちへの保護をいっそう強化し、故郷の地域社会に再統合させる支援を行っている。

ウガンダにおいてLRAの攻撃により家族や地域社会から孤立した子どもに支援を行った経験から、ユニセフ・ウガンダ事務所のキース・マッケンジー代表は、帰還する子どもたちを地域社会が理解し、受け入れ、社会的支援を行うことが必要だとして、こう述べた。「子どもの保護は世界共通の責務である。家族や親戚、地域社会は、離れ離れになった子どもたちの再統合にきわめて重要な役割を負っている。」

コンゴ民主共和国およびウガンダのユニセフとそのパートナー団体・機関は、帰還する子どもたちや国内難民に対し、暫定的な保護の提供と再統合のための支援を継続して強化、実施する。

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