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ユニセフ協会からのお知らせ

「第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」
2008年11月 ブラジルで開催決定

【2008年5月19日 ニューヨーク発】

第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」

ブラジル政府、ユニセフ(国連児童基金)、国際NGOのECPAT、子どもの権利条約NGOグループの4者は本日19日、2008年11月にブラジルの都市リオデジャネイロにて「第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」の開催を公式に発表しました。本会議には各国政府、市民団体、子どもと若者、そして民間企業が参加し、子どもの性的搾取の根絶に向け、協力して取り組みます。

第3回会議では、深刻化する子どもと青少年に対する性的搾取の問題に焦点をあて、特に、性目的のための子どもの人身売買、インターネット上での子どもに対する暴力、子どもポルノ、学校や家庭内における子どもの性的搾取について話し合われます。また、宗教指導者や国会議員、民間企業といった新たなパートナーとの協力関係の構築も期待されています。

2006年11月に国連が発表した「子どもに対する暴力に関する調査報告書」(英語)や最近の調査によると、子どもと青少年に対する性的搾取は増加傾向にあります。しかし、問題解決への課題として、戦略的な計画や組織的アプローチ、持続可能な公約と財源の不足、およびデータや情報の欠如が指摘されています。

たとえば人身売買は、莫大な利益をもたらす国際犯罪のひとつとして急速に広まり、年間約100億ドルの巨大産業です。被害者の多くは子どもたちで、ほとんどが最終的には性産業に巻き込まれています。

子どもの性的搾取は最も卑劣で、目に見えにくい犯罪の一つで、世界中の海岸沿いや都市部だけでなく、売春宿やインターネット上にも犯罪は広がっています。

この問題の解決には、社会が一丸となって取り組むことが重要です。政府、民間企業、公的機関が明確かつ達成可能な目標を定め、法執行機関と協力して犯罪者の逮捕・起訴を徹底する必要があり、また子どもと青少年の参加と協調も不可欠です。

1996年、スウェーデンのストックホルムで開催された「第1回世界会議」では、参加122カ国により「子どもの商業的性的搾取に反対するストックホルム宣言及び行動計画」を採択。第2回世界会議は横浜で開催され、会議の最終文書として「横浜グローバルコミットメント2001」が採択されました。

第3回世界会議は2008年11月25日から28日の予定で、主に以下の5つのテーマについて話し合われます。

  1. 子どもの商業的性的搾取の新たな要因
  2. 法的枠組みと施行
  3. 包括的な各産業分野との相互政策
  4. 民間企業の役割と企業の社会的責任
  5. 国際協調のための戦略

会議参加者は、5大陸から300人の子どもと青少年を含む約3,000人以上を予定しています。

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