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公益財団法人日本ユニセフ協会

水と衛生

© UNICEF/UNI35174/Noorani

子どもたちが生きていく上で、水と衛生は大きな問題です。汚れた水や不衛生な環境は、感染症を引き起こします。幼い子どもたちのなかには、下痢などで命を落としてしまうことも少なくありません。

ユニセフは、より多くの子どもたちに清潔な水を届けられるよう井戸などの給水設備を作ったり、衛生的な生活が送れるようトイレを設置したり、学校教育や保健所を通じて、石けんを使った正しい手洗いなどの衛生習慣を広めるといった活動をすすめています。

子どもたちが安全な水や衛生施設にアクセスできれば、単なる生活の向上に限らず、健やかに成長し、教育を受け、明るい未来を持つ機会が得られるのです。

2015年時点、世界では・・
21億人が、安全に管理された飲み水を使用できません。
45億人が、安全に管理された衛生施設(トイレ)を使用できません。

(出典:JMP報告書『衛生施設と飲料水の前進:2017年最新データと持続可能な開発目標(SDGs)基準』)

MDGsからSDGsへ、より高い目標に

2015年、ミレニアム開発目標(MDGs)が達成期限を迎え、新たな目標として、持続可能な開発目標(SDGs)が採択されました。

「持続可能な開発目標(SDGs)」は、基本的な水と衛生(WASH)へのアクセスの向上に向かって、MDGsよりもさらに高い目標として「安全に管理された飲み水」「安全に管理された衛生施設(トイレ)」を掲げ、新たな指標を取り入れました。「安全な水と衛生施設(トイレ)をすべての人に」というSDGsの目標6を達成するために、私たちは、これまでにないほどの規模で、世界的な運動を展開する必要があります。

<MDGsの指標>
  • 改善された水源:外部からの汚染、特に人や動物の排泄物から十分に保護される構造を備えている水源・給水設備。例えば、家庭内の水道や公共の水道、水汲み場、掘削井戸、保護された堀井戸、保護された泉、雨水など。
  • 改善された衛生設備:人間の排泄物に触れることなく、衛生的に処理できる設備を備えているトイレ。例えば、下水あるいは浄化槽につながっている水洗トイレ(水を汲んで流す方式、換気式トイレを含む)、スラブ付ピットトイレ、コンポストイレなど。
<SDGsの指標>
  • 安全に管理された飲み水:必要な時に、自宅で使用できる、汚染されていない飲み水があること
  • 基本的な飲み水(供給サービス):自宅から往復30分以内で水を汲んでくることができる、改善された水源があること。
  • 限定的な飲み水(供給サービス):自宅から往復30分よりも長い時間をかけて水を汲んでくることができる、改善された水源があること。
  • 安全に管理された衛生施設(トイレ):人の排泄物が他と接触されないように分けられ、安全で衛生的に処理できる設備を備えているもの

補足:MDGsの成果(2000年−2015年)
2000年に採択され、2015年を達成期限としていたMDGsでは、「2015年までに、安全な飲み水や基本的な衛生施設を継続的に利用できない人々の割合を1990年に比べ半減する」という目標が掲げられていました。各国や国際社会が目標達成に向けて取り組んだ結果、1990年時点では76%だった、改善された水源を利用できる人の割合は、2015年には91%にまで増加するなど、水分野においては大きな成果が遂げられました。一方で、衛生分野においては、改善された衛生設備(トイレ)を利用できる人の割合は世界の人口の68%に留まり、MDGsで掲げられていた目標値の77%に届きませんでした。

MDGsの指標に基づくデータ(2015年時点)

  • 6億6,300万人が、改善された水源を利用できていません。
  • 24億人が、改善された衛生設備を使用できていません。

  • (出典:JMP報告書『衛生施設と飲料水の前進:2015 ミレニアム開発目標達成度評価』)
主要データ
<水>
  • 21億人が、自宅で、必要な時に、汚染されていない安全に管理された飲み水を使用できない。最も状況が深刻なサハラ以南のアフリカでは、安全に管理された飲み水を使用できるのは、わずか4人に1人。
  • 世界の約9人に1人にあたる8億4,400万人が、自宅から往復30分以内で水を汲んでくることができる改善された水源がなく、基本的な飲み水を使用できない。
  • 紛争下や不安定な情勢にある国々では、そうでない国々に比べて、子どもたちが基本的な水にアクセスできる割合は4倍少なくなり、基本的な衛生サービスに関しては2倍少なくなる。
  • 自宅近くに水源がなければ、多くの子どもたちは、長い道のりを歩いて、水汲みに行かなければならないことから、学校に通うチャンスを失う。水汲みの道のりは、常に安全であるわけではない。多くの女の子たちは、暴力の被害を受けるリスクに晒されている。45の途上国では、10世帯に7世帯の割合で、水汲みは女の子の役割とされている。
<衛生>
  • 45億人が、安全に管理された衛生施設(トイレ)を使うことができない。
  • 世界の3人に1人にあたる23億人が、基本的な衛生施設(トイレ)を使うことができない。
    *基本的な衛生施設(トイレ)とは、他の世帯と共有ではない、改善されたトイレを使用していること。
  • 8億9,200万人以上が、道ばたや草むらなどの屋外で用を足す、屋外排泄を行っている。
  • 2000年から2015年の間に、屋外排泄を行う人の数は、12億2,700万人から8億9,200万人に減少。平均で1年に2,200万人のペースで減少したことになる。
  • トイレは、子どもたちの健康を保ち、感染症の拡大を予防し、尊厳をもった暮らしをする上で、重要な役割を果たしている。

[出典]
『衛生施設と飲料水の前進:2017年最新データと持続可能な開発目標(SDGs)基準』(ユニセフ・WHO, 2017)

[関連ページ]

[2017年6月の特集]

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