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公益財団法人 日本ユニセフ協会
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緊急・復興支援における6つの取り組み

教育

©日本ユニセフ協会/2011

始業式で、文房具セットとユニセフのスクールバッグを受け取る子どもたち

災害などで環境が大きく変化する状況が発生した場合、子どもたちを一日も早く学校に通えるようにすることは、ユニセフの最優先課題の一つです。学校・幼稚園・保育園などの教育環境は、学習の面だけではなく、子どもたちに"日常"の感覚を取り戻させる役割を持ちます。そして、学校に生徒と先生が戻ることは、地域全体が"日常"のリズムを取り戻すことも助けます。

東日本大震災の被災地では、未曽有の被害にも関わらず、震災発生の翌月の学校再開を目指した自治体の取り組みを応援するため、「バック・トウ・スクール」キャンペーンを展開。各自治体や支援団体と連携し、学用品などの支援物資のスタンダードの統一化を図るとともに、企業や全国の協定地域組織(各地のユニセフ協会)などの協力も得て"そのまま"渡せる学用品セットを準備。一部職員室用の備品等も提供し、学校再開を支援しました。一方、小中高校に比べ、官民問わず支援が限られていた幼稚園や保育園には、活動再開に必要な支援を個別訪問で確認。ふとんやおもちゃ、家具、食器など、多岐にわたる用具や備品を提供しました。

さらに学校再開後も、子どもたちができる限り震災前と同じように学校生活が送れるよう、体育着や楽器、副教材の提供や、スクールバス等の通学の"足"の確保、体育大会出場ための支援なども行う一方、津波で園舎に被害を受けた保育園や幼稚園には仮設の園舎を提供し、子どもたちが安心して安全に過ごせる場所や環境を整えました。

教育支援 実施プロジェクト一覧

活動分野 内容 連携団体
未就学児のための支援
(幼稚園・保育園への支援)
  • 幼稚園・保育園再開(バック・トゥ・幼稚園/保育園)
    幼稚園・保育園の早期再開のために、被災した園へ、ふとんやおもちゃ、棚や家具など、備品や設備を提供しました。
    関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0418.htm
 
  • 保育士派遣
    震災を経験した子どもたちへは平時に増してより丁寧な対応が必要であることに加え、多くの保育士が被災していたことから、応急的な保育補助のための保育士を派遣しました。
    関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2012_0207.htm
  • 青年海外協力協会
  • 東京都社会福祉協議会保育部会保育士会
  • 園舎再建支援
    地震や津波の被害により全壊した幼稚園・保育園、障害児デイケア施設の修繕やプレハブ仮設、恒久施設、計14施設の再建を支援しました。
    関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_1114.htm
 
就学児のための支援(学校への支援)
  • バック・トゥ・スクール
    学校の早期再開のために、被災した子どもたちへ学用品を提供し、学校施設の泥かき支援、コピー機や机などの流出した備品の提供を行いました。教育委員会を通してニーズを把握し、教育委員会を復旧するための備品支援も行いました。
    関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0412.htm
  • バック・トゥ・スクール2
    できるだけ震災前と同じような学校生活が送れるよう、学校が再開した後も、体育着などの学校用品や楽器など特別教室の備品、仮設トイレなどの設備などを提供しました。福島県では、放射線測定器や扇風機などの提供も行いました。
    関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0513.htm
  • 体育大会出場
    体育大会に向けた練習場所確保と交流のための合同練習会の支援や、新人戦、総合体育大会出場のための交通費補助などの支援を行いました。スポーツは自己表現や仲間とのつながりを回復し精神的充足のための助けとなります。
    関連記事:https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0523.htm
 
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