保健・栄養
©日本ユニセフ協会/2011/K.Goto
給食を食べる吉里吉里保育園(大槌町)の園児たち。
園舎は津波によって全壊したため、お寺を間借りして保育を再開した。
被災地では、震災発生直後から、全国から集まった多くの医療支援団体が活動していました。しかし、その多くは外科的な対応を目的とするもので、乳幼児の保健に関わる支援は非常に限られていました。
乳幼児の定期健診や予防接種などは、その"必然性"から、通常、行政が主体となって実施される事業ですが、震災直後は多くの自治体が被災し、行政もその機能を十分に果たすことが難しい状況でした。さらに、避難生活の中で、おとなでさえも十分な食事の確保が困難な中、ミルクや離乳食も不足し、体や脳をつくる大切な時期にある子どもたちにとって必要かつバランスの取れた栄養を確保するのも難しい状況でした。
日本ユニセフ協会は、震災発生直後の時期を中心に、行政による定期乳幼児健診や予防接種の再開を支援するための器具や備品の提供や避難所や保育所への補食支援などを実施。避難生活を送られている方々を対象にした育児に関する無料電話相談活動を行いました。
保健・栄養支援 実施プロジェクト一覧
| 活動分野 |
内容 |
連携団体 |
| 未就学児のための栄養支援 |
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- 母乳育児団体連絡協議会
- 災害時の母と子の育児支援共同特別委員会
- 電通
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- 未就学児家庭への食生活指導
- 震災直後、避難生活、物資不足が続く中、未就学児への子育て・食生活支援として、未就学の子どもとその保護者の食生活の調査や身長や体重などの子どもの生育状況、保護者の不安などを調査し、管理栄養士への個別相談や個別指導などを行ないました。
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| 就学児のための栄養支援 |
- 栄養補給支援
- 震災直後、避難生活、物資不足が続く中、炭水化物中心の食事が続く被災地で、子どもの成長に影響を与えるビタミン欠乏を予防するため、避難所や仮設住宅へビタミン強化米や、肝油を配布しました。
- 朝食・補食支援
- 保育所への補助食(おやつ)の提供、避難所への牛乳やヨーグルトの提供、学習支援の場所への軽食支援など、避難生活、物資不足が続く中でも、成長期の子どもたちが十分な栄養を摂取できるよう支援を行いました。
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| 保健・医療 |
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- 保健センター建設支援
- 宮城県南三陸町では、町内の2つの保健センターが流出し、小学校の空き教室などを借りて乳幼児健診を再開しました。住民から保健センターの早期再開が望まれるなか、南三陸町からの要請を受け、2つの保健センターの仮設施設を支援しました。
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