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| © 日本ユニセフ協会 |
アフリカの子どもが描いた気候変動の絵画。CO2排出が増加することで影響を受けるアフリカ大陸の生活を描いています。 |
気候変動がもたらす深刻な影響について、子どもたちは知識をもち自分の生命や健康を守るための術を学ぶ権利があることを、子どもの権利条約では謳っています。そして、子どもたちが自然環境への尊敬の念を育むことが大切です。
2000年に示された国連のミレニアム開発目標では、サハラ以南のアフリカや南アジアでは依然として大きな問題である極度の貧困やそれに起因する問題を、2015年までに改善すること目指しています。特に、アフリカの貧困問題は、子どもたちの教育を受ける権利や安全で健康な生活を送る権利と深く関わっています。
現在、気候変動がもたらす環境の変化は、アフリカの子どもたちの生活に大きな影響を及ぼしています。実際、アフリカの貧困や教育、死亡率、感染症の流行、安全な水を持続的に供給する衛生環境、そしてこれらによる緊急事態への対策は、目標から大きく遅れをとっています。
この点から、アフリカの子どもたちの権利保護のために、国連ミレニアム開発目標達成に向けた行動が不可欠であることがわかります。
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| © 日本ユニセフ協会 |
子どもに優しい環境教育のイメージ図。子ども向けの環境教育ツールが将来、気候変動へ好影響を及ぼすでしょう。 |
アフリカにおける国連ミレニアム開発目標達成のために、ユニセフは各国政府や国連機関、民間企業と協力しています。同時に、長期的な視点で地球環境を守るためにも、子どもたちや若者の環境意識を高めるための教育を行っています。
未来を担う若い世代が自分たちの環境についてよく学び、それに配慮して開発を行うことによって、将来の気候変動やその被害拡大をもたらすことなくアフリカの諸問題を改善することになるでしょう。
今、ユニセフは、子どもを中心に据えた環境教育ツールを作成中です。環境に配慮した技術を用いた子どもに優しい学校作りを行い、子どもたちが日常生活レベルでできる改善活動を学び、これらを有効に活用できるようになることが目標です。
その結果、世界が十分に気候変動への対応できるようになり、天然資源を有効活用する知恵が生まれるでしょう。
アフリカの子どもたちを支援することで、将来の地球規模の気候変動を防ぐことにつながっているのです。
(まとめ: 日本ユニセフ協会 広報室)
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| © UNICEF/HQ03-0267/Robert Bailey |
ユニセフ本部 事業部部長 アラン・コート氏 |
イギリス出身。 レディング教育大学・農村社会開発学修士課程修了。
1975年にバングラデシュでユニセフの仕事に従事。1978年以降、インドネシア、エチオピア、ネパール、チャド、ユーゴスラビア、ボリビア、コロンビアのユニセフに勤務。1998年8月から2000年12月に掛け、ユニセフ・インド事務所の代表を務めました。
前職となるデンマーク・コペンハーゲンの物資センターの代表時代には、同センターの機能を刷新。ユニセフの現地事務所のみならず、各国政府などに同様の物資を供給するサービスを改善し、ユニセフの支援事業、特に人道危機の現場に必要な支援物資や資材・機材を円滑に供給できる体制を築きました。
現在、ユニセフ本部事業部の部長として、ミレニアム開発目標の達成に向け、ユニセフが中心的な役割を果たすために、全世界で展開されるユニセフの支援事業の指針となる政策や指針、事業運営管理などに主導的な役割を果たしています。
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