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公益財団法人日本ユニセフ協会

夏休み〜子どもたちを守るためにできること

【2015年7月21日 東京発】

コンピュータを使う子どもたち
© UNICEF/NYHQ2010-3011/Pirozzi
コンピュータを使う子どもたち(グルジア)。

日本政府(内閣府)は、学校が夏休みに入る毎年7月を「青少年の非行・被害防止全国強調月間」とし、関係省庁や自治体、民間団体と連携しながら、総合的な非行・被害防止活動を展開しています。今年の重点課題の筆頭は、「インターネット利用に関わる非行及び犯罪被害防止対策の推進」。日本ユニセフ協会も、協賛団体として協力しています。

“便利さ”が子どもをリスクに晒す要因にも

インターネットやスマートフォン利用の急速な拡大は、子どもたちの可能性を広げ、かつては想像もできなかったような多くの有益な機会を子どもたちに与えてくれています。しかしこうした“便利さ”や“容易さ”は、子どもたちを多くのリスクに晒す要因にもなっています。

例えば、自らのプライベートな情報や画像を不用意にブログに掲載したりメールやSNSで発信してしまった結果、性的被害に繋がるケースは後を絶ちません。同じような行為の結果、子どもたちが「犯罪者」や「加害者」となるケースも少なくありません。例えば、本人や限られた人しかアクセスできないインターネット上の掲示板等であっても、自らや友人の裸体などの画像を投稿・掲載することは、犯罪行為とみなされる可能性があります。

様々な情報が溢れるインターネット。危険ドラッグや不適切なアルバイトなどの情報も、容易に入手できてしまいます。思慮の足らない文言のやりとりがエスカレートし、結果的に悪質ないじめに加担してしまっていたというケースも珍しくありません。

ネット上の脅威から子どもを守るには

昨年9月に開催された「子ども虐待防止世界会議−名古屋2014」で、多くのインターネット事業者が参加される安心ネットづくり促進協議会と共催したシンポジウムでは、登壇されたお茶の水女子大学の坂元章教授と兵庫県立大学の竹内和雄准教授、ユニセフ本部子どもの保護部門チーフのスーザン・ビッセル局次長が、子どもたちをネット上で守るためには、「親や周囲のおとなも(インターネットのリスクに関する)適切な知識を身につけること」と「子どもと親が一緒にインターネット利用に関するルールを作ること」の重要性を訴えました。

こうしたポイントは、政府が「月間」に合わせて作成した保護者向けのリーフレット(1ページ目2ページ目)や、ホームページでも紹介されています。

夏休みが始まるこの時期、子どもたちをとりまくリスクや、子どもたちを守るために何ができるのか、再確認してみてはいかがでしょうか?

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