【2015年11月29日 気仙沼市発】
震災の年のクリスマスにスタートしたユニセフ「祈りのツリー」プロジェクト。11月29日(日)、今年も、復興屋台村「気仙沼横丁」(宮城県気仙沼市)に、高さ8mのビッグツリーが登場しました。
「被災した子どもたちに、笑顔と心あたたまるクリスマスを届けたい」。
© 日本ユニセフ協会
復興屋台村気仙沼横丁の営業は、来年10月まで。今年が最後の「祈りのツリー」になってしまいました。
2011年、そんな想いのもと、様々な分野で活躍するクリエーターやデザイナー、美大生が、企業や大学の垣根を越えて始めたユニセフ「祈りのツリー」プロジェクト。3,000人を超える方々が子どもたちへの想いを込めてデザインしたクリスマスツリーの飾り「オーナメント」は、銀座・有楽町をはじめとする東京都内や東北地方各所に誕生した「祈りのビッグツリー」や、被災地の幼稚園や保育園などにプレゼントされたクリスマスツリーを彩りました。
中でも、気仙沼の方々が、「あの日を忘れない」という思いと再建への強い決意で「気仙沼横丁」に建てられた高さ8mの“きずなの塔”を彩ったツリーは、壊滅的な被害を受け暗闇に包まれた気仙沼港で光輝き、ユニセフ「祈りのツリー」プロジェクトのシンボル的存在になりました。
あれから5年。気仙沼港周辺でも急ピッチで復興工事が進み、仮設商店街の「気仙沼横丁」も、来年10月までに営業が終了されることが発表されました。
昨年に続き、気仙沼市役所はじめ関係者のご協力で、気仙沼市内の小学生426人が、事前にオーナメントをつくってくれました。
当日、オーナメントづくりに参加してくれた30人位のお友達も含め、点灯式には多くの子どもたちが。100個用意したプレゼントも、危うく足りなくなるところでした。
ツリーを飾るオーナメントは、今年も、400名を超える気仙沼市内の学童保育センターや児童福祉施設の子どもたちが製作。点灯式当日も、たくさんの子どもたちが、その場でオーナメントを作ってくれました。
日本全国の方々の復興への“祈り”を繋いできたビックツリーは、今年、約1万球のLEDと約500個のオーナメントで飾り付けられ、子どもたちの“希望のツリー”となって、その役目を終えようとしています。
今年参加してくださったボランティアさんは約30名。「毎年この時期になると気仙沼に行きたくなるようになった」「終わってしまうのは寂しい」という声も。アグネス・チャンさんも駆けつけてくれました。
【関連ページ】
シェアする
|トップページへ|先頭に戻る|