【2015年12月1日 東京発】
ドイツプロサッカーリーグで活躍中の長谷部誠選手は、11月30日(月)、デンマーク・コペンハーゲンにあるユニセフの物資供給センターを訪問しました。
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世界中のユニセフの緊急支援の現場に48時間以内に届けるこのセンターは、世界最大の人道支援物資倉庫です。
包帯やピンセット、分娩(ぶんべん)台、栄養強化ビスケット、体重計、学用品のほか、保健スタッフ用の自転車、人体模型、世界地図、家庭菜園用のゴムホースといった品物など、緊急支援や通常の支援活動で使われる約850種類の物資が、サッカーのピッチおよそ3つ分(2万300平方メートル)の広さのセンター中の棚に整然と並べられています。こうしたユニセフの物資の中で、このセンターが扱っている最大の支援物資が、子どもたちの命を守るワクチンです。
自身の公式ホームページで得た収益をはしかのワクチン支援に充てることを決定した長谷部選手は、まず始めにユニセフの予防接種支援の専門家からワクチンが生産されて子どもたちの元に届くまでの複雑な過程や、世界の子どもたちへ予防接種の普及状況など、ユニセフの予防接種支援事業についてさまざまな説明を受けました。
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続いて長谷部選手は、巨大な倉庫を見学。すべての物品がバーコードで管理されている様子や、最大3万6,000パレット分の物資を保管できる保管庫などを見学。また、シリアに向けた医薬品などの支援物資の梱包作業や、サッカーボールなど80人分のスポーツ用品や遊具が入ったレクリエーションキット*の梱包作業に参加しました。
訪問を終えた長谷部選手は、「支援物資を安全に、迅速に送るためには、たくさんのプロセスがありました。お金を送るだけではなく、そういうことを知ることは、とてもよい経験になりました」と語りました。「世界にはまだまだワクチンが行き届かない場所があること、ワクチンがどのように生産されているかを知りました。これからも、応援してくださる皆さんとともに支援を続けていけたらと思います」(長谷部選手)
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*緊急支援の現場に送られるキットの場合、サッカーボールの他にバレーボールやネット、ユニフォーム代わりのビブスなど、さまざまなスポーツ用品や遊具が入れられます。人手も時間も 限られている状況の中で、現場での詰め替えなどの手間が発生しないよう、1種類の物資を大量に送ることはせず、すぐに「キット」が使えるようにしています。また、頑丈なジェラルミンケースに詰められるのも、物資が途中で破損したり、抜き取られたりしないようにするための工夫の一つです。
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