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日本ユニセフ協会
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エチオピア危機
6カ月でエチオピア難民10万人を支援へ 水、トイレ、保護などニーズ増大

【2020年12月11日  ニューヨーク発】

スーダンの主にゲダレフ州とカッサラ州では、現在5万人近くの人々が庇護を求めています。ユニセフ(国連児童基金)とパートナーは、難民と難民を受け入れているコミュニティの複雑化するニーズに迅速に対応するため、暫定政府と緊密に連携しながら活動しています。

水、トイレ、保護などニーズ増大

ティグライ州での紛争から逃れ、スーダン東部・ゲダレフ州の難民キャンプに避難してきたエチオピア難民の子どもたち。(2020年11月16日撮影)

© UNICEF/UN0371488/Hamid/AFP

ティグライ州での紛争から逃れ、スーダン東部・ゲダレフ州の難民キャンプに避難してきたエチオピア難民の子どもたち。(2020年11月16日撮影)

推定2万2,000人の子どもたちは、時にトラウマとなるようなつらい国境への旅を経て、現在は大きな将来の不安に直面しています。すでに多くの人道的ニーズを抱え、構造的な対応能力に乏しく、壊滅的な洪水シーズンからの回復途上にあるこの国において、難民支援に携わる人々は多くの課題に直面しています。紛争の影響を受けたエチオピア難民を支援するためには、資源の大幅な動員が必要です。

最も緊急に必要とされているのは、人々が集まるキャンプや国境地点での清潔な水とトイレ、そして最も弱い立場にあり、リスクの高い難民のための子どもの保護とジェンダーに基づく、暴力への支援です。危機が長期化するにつれ、保健と栄養サービスが重要になってきており、また緊急時の教育サービスは、学習の継続、日常の感覚の維持、子どもたちが子どもとして過ごせる安全な空間を確保するために不可欠なものです。

これまでにユニセフは、2万1,500人に清潔な水を、1万2,700人に安全なトイレを提供しています。これまでのところ、おとなの同伴者がいなかったり離れ離れになったりした228人の子どもを特定して照会するとともに、8,200人以上の5歳未満の子どもたちを対象に国境の入国地点で栄養不良の検査を行いました。さらに、ユニセフと保健省は、全国的なポリオ予防接種キャンペーンの対象に難民の子どもたちを含めるためのスクリーニングを開始しました。

スーダンに対する最新の機関間支援計画に沿って、ユニセフは、最初の6カ月間に10万人に支援を届けるために必要な資金として以下を含む2,040万米ドルを求めています。

  • 水と衛生分野:安全な飲料水、トイレ、衛生キットを提供するために1,340万米ドル
  • 保健分野:プライマリ・ヘルスケア・サービス、予防接種、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防のために270万米ドル
  • 子どもの保護分野:子どもの保護と心理社会的支援の提供、「子どもにやさしい空間」の設置、ジェンダーに基づく暴力への対応、家族の追跡と再統合の支援のために130万米ドル
  • 栄養分野:5 歳未満児を対象とした栄養不良のスクリーニングと治療、ビタミンや微量栄養素の補給、乳幼児の栄養(IYCF)カウンセリングを提供するために 110 万米ドル

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