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お知らせ

ユニセフ活動報告

© UNICEF/UNI877574/El Baba

 

ユニセフ創設から80年が経つ現在、世界では武力紛争の深刻化や情勢の不安定化、貧困の拡大、急激な気候変動などの複合的な危機により、子どもたちへの人道支援のニーズは過去最高水準に達しています。加えて、各国政府による海外援助の削減を受け、ユニセフは活動に必要な資金が減少し、支援の優先順位をめぐる厳しい選択を迫られることもあります。そのような中でも、ユニセフは日々、世界で最も過酷な場所で、最も危険にさらされ、最も支援を必要としている子どもたちへの支援活動を続けています。

以下では、皆さまからお寄せいただいたご協力で実現した、ユニセフの活動成果をご報告します。

 

すべての子どものために―ユニセフが成し遂げたこと

2025年の主な活動成果

16億回分以上のポリオの予防接種用ワクチンを、支援を必要とする子どもたちに届けました。

2億5,500万人の子どもたちに消耗症(身長に対して体重が少なすぎる状態)の予防支援を、4億2,300万人の子どもたちに発育阻害(慢性の栄養不良)の予防支援を行いました。

 

1,700万人以上が基本的なトイレを利用でき、3,400万人以上が安全な水を手に入れ、さらに1,500万人以上が手洗いなどの基本的な衛生習慣を実践できるよう支援しました。

2,780万人の学校に通えていない子どもたち(うち51%が女の子)に教育支援を行いました。

児童婚のリスクにさらされている約1,040万人の思春期の女の子に、予防とケアの支援を行いました。

139カ国において、障がいのあるなしに関わらず、誰もが参加できる仕組みづくりを行い、650万人の障がいのある子どもたちに支援を届けました。

 

101カ国で発生した414件の人道危機に対して支援を届けました。

人道危機下で、5億5,900万米ドルの現金給付を行い、脆弱な世帯や最前線で活動する支援従事者を支えました。

108カ国において、政策づくりや起業、持続可能性に関する提言活動に若者が参加し、意思決定に関わることができるよう支援しました。

アドボカシー活動を通じて、93カ国で予防接種用ワクチンへの公平なアクセス、112カ国で教育、101カ国でメンタルヘルス、121カ国で水・気候・環境の分野において、子どもの権利やニーズを反映した政策や予算、取り組みの推進に貢献しました。

 

各目標分野におけるその他の成果

目標分野1:すべての子どもが命を守られ、健全に発育すること

 

© UNICEF/UNI810016/Nateel

  • 保健施設において3,900万件の出産を支援したほか、新生児を含む5,190万人の子どもたちに保健医療サービスを提供し、480万人の保健医療従事者に研修を実施しました。
  • 103カ国32億回分の予防接種用のワクチンを届けました。これには、7カ国でのマラリアワクチン、12カ国でのヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの導入支援が含まれます。
  • 92カ国1億5,800万人の子どもと若者に、貧血や過体重などさまざまな栄養不良の予防支援を行いました。
  • 700万人の子どもや若者、保護者にメンタルヘルスおよび心理社会的支援を届けました。これは最前線で活動する保健医療従事者の能力強化に加え、プライマリ・ヘルスケア、学校、子どもの保護に関する制度、地域コミュニティとの連携強化を通じて実現したものです。

 

どんな遠隔地にも保健医療を届ける
移動式保健チーム

ユニセフ広報官のジェームズ・エルダーが、東ティモールより、遠隔地に保健医療を届ける移動式保健チームの1日の様子を紹介します。

雨の中、川や、道なき道を越えてチームが向かうのは、山岳地域のある村。そこでは、もっとも弱い立場にある子どもたちが、予防接種や栄養支援を待っています。

 

目標分野2:すべての子どもが学ぶ機会を得ること

 

© UNICEF/UNI866976/

  • インクルーシブでジェンダーに配慮した教育制度を整備している国の割合は、2022年の47%から2025年には57%へと増加しました。
  • 71カ国1,360万人以上の子どもたちが、「ラーニングパスポート」などのユニセフのデジタル学習プログラムを通じて教育を受けました。また、14カ国の政府が、ユニセフがOpenAIと共同で開発した「だれもが使いやすいデジタル教科書」を作成し、約200万人の子どもたちに学習の機会を提供しました。
  • 98カ国で、気候変動やエネルギー、環境、防災・減災の視点を教育制度に取り入れるため、各国政府を支援しました。また、42カ国では、気候変動への理解や持続可能性に関する教員の能力強化も行いました。

 

ユニセフの代替教育で
学習の遅れを取り戻したスーダンの男の子

スーダン・カッサラで暮らすムスタファさん(12歳)は、3年間学校に通えず、文字を学ぶこともできませんでした。 しかし、ユニセフの代替学習プログラムに出会い、学習の遅れを取り戻した現在は、公式な学校教育に戻ることができ、一生懸命勉強を続けています。

 

目標分野3:すべての子どもが暴力や搾取から守られること

 

© UNICEF/UNI870494/Choufany

  • 112カ国において、暴力の影響を受けた約450万人の子どもが、保健医療、福祉、司法、法執行機関による必要な支援を受けられるよう後押ししました。
  • 19カ国において、89万4,000人以上の女の子と女性に、女性器切除(FGM)の予防と保護のための支援を届けました。支援対象者数は2022年から2倍以上に増加しました。
  • 武装勢力に関与させられた子どもの64%に、保護または社会復帰のための支援を行いました。
  • 4,670万人の子どもと保護者・養育者に、メンタルヘルスおよび心理社会的支援を届けました。

 

目標分野4:すべての子どもが安全で衛生的な環境で暮らすこと

 

© UNICEF/UNI851860/Saif

  • 5,500を超える学校と2,800を超える保健医療施設が基本的な水と衛生サービスを提供できるよう、支援しました。
  • アドボカシー活動や政策対話、技術支援の強化を通じて、99カ国において、気候変動や環境、災害リスク管理に関する国家政策に子どもたちのニーズを反映できるよう支援しました。
  • 121カ国において再生可能エネルギーの活用を促進し、70カ国において1,767基の太陽光発電式給水システムの設置を支援しました。

 

紛争下のスーダンで2年ぶりに自宅に戻り
安全な水を手に入れられるようになった男の子

スーダンで暮らすマイヤーさん(13歳)は、水を手に入れるのに毎日苦労していました。しかし、ユニセフの支援で新しい水道設備ができて、マイヤーさんの生活は変わりました。壊れた設備を修理し、水を浄化することが、スーダンの人々が生活を再建する後押しになっています。

 

目標分野5:すべての子どもが人生において公平な機会を得ること

 

© UNICEF/UNI825804/Oo

  • 76カ国において、地方自治体の計画策定能力やガバナンス能力の強化を支援しました。また、20カ国において、スラムを含む都市部に暮らす子どもたちのウェルビーイングを向上させるための都市政策や都市計画の改善を支援しました。
  • また、各国政府へのアドボカシー活動などを通じて、下記を実現しました。
  • 93カ国における、保健、教育、社会保護などの社会サービス分野への公的予算増加
  • 89カ国における、保育料の補助や有給の育児休暇制度を含む、家族を支える制度・サービスへのアクセス拡大
  • 69カ国における、ジェンダーに配慮した社会保護制度の強化
  • 80カ国における、障がいのある人も利用しやすい社会保護制度の整備

 

緊急事態への対応

 

© UNICEF/UNI753022/Ibarra Sánchez

2025年、人道支援を必要とする子どもの数は、前年の1億8,350万人から増加し、推計2億1,300万人となりました。複数の危機が重なり、財政的な制約にも直面する中、ユニセフはコスト削減や業務の効率化・統合を図るとともに、国連システム内での能力共有、サプライチェーンの高度化と標準化、現地パートナーとの連携強化に取り組みました。

  • 67カ国での人道支援活動において、14億4,000万米ドル分の支援物資を届けました。
  • 人道危機下にある29カ国において、目標値の2,700万人を大きく上回る、3,860万人以上の子どもに、はしかの予防接種を行いました。
  • 人道危機下の地域において、3,600万人以上に水と衛生支援を届けました。

ユニセフの緊急支援についてはこちら >

 

ユニセフの緊急支援~最前線に立ち続ける

ユニセフは緊急事態を想定し、世界各地にある220以上の倉庫に支援物資を備蓄しています。緊急時には、迅速な調査で現地のニーズを把握し、物資を届けます。そして、その後も子どもたちのために現地に留まり、復興を継続的に支援します。

命を守るための支援物資の確保

 

© UNICEF/UNI874308/

世界最大のワクチン調達機関でもあるユニセフは、専門的な知見や購買力、大規模調達によるメリットを生かし、子どもたちのために質の高い物資を可能な限り低価格で確保しています。

  • 2022年から2025年にかけて、ユニセフは調達から配送までを一貫して管理するサプライチェーンを活用し、239億米ドル分の子どものための支援物資を調達しました。
  • 2025年1年間の調達総額は57億米ドルで、そのうち38億米ドルが物資、19億米ドルが調査・輸送・保管などの役務に充てられました。
  • 障がいのある子どもたちが必要な支援機器・技術を利用できるよう、92カ国2,000万米ドルを超える資金を動員しました。

 

栄養治療食の生産現地化で実現できることとは?

ユニセフは、支援を必要とする子どもたちがいる場所の近くで「RUTF(すぐに食べられる栄養治療食)」の生産を行っています。現地化を進めることで、より効率的な供給が可能となり、緊急時の対応をより迅速に行うことができます。

RUTFは、1996年に開発され、2026年に30周年を迎えました。

 


すべての子どもの命が守られ、安心して健やかに成長できるように、これからもユニセフは子どもたちに支援を届け続けます。それには、皆さまのご協力が必要です。引き続きユニセフの活動を支えてください。

ユニセフ活動の成果(PDF・英語版)はこちら >

 

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