2026年8月17日東京発
2026年8月6日、「つながろう!つくってみよう!『ちきゅうパスポート』」ワークショップをユニセフハウスで開催しました。このワークショップは、ウクライナで戦禍に巻き込まれた子どもたちへの思いから生まれた絵本『ちきゅうパスポート』の原画などを紹介する企画展「『ちきゅうパスポート』パネル・原画展」の関連イベントで、「こども霞が関見学デー」の外務省関係機関プログラムの一環として行われました。

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絵本作家のささめやさんとともに絵本作品を鑑賞しながら、物語の背景や表現について理解を深めました(2026年8月6日 ユニセフハウス、以下同)
事前に申し込みのあった6歳から12歳までの子どもたちとその保護者、18組、40人を超える参加者は、「世界の子どもと出会う場所」をテーマにした館内展示を見学し、『ちきゅうパスポート』の作者でもある絵本作家の石川えりこさんとささめや・ゆきさんから話を聴き、国境を越えた「つながり」や「平和」について考えました。そして、その想いを親子で絵に表現し、最後には参加者全員でオリジナルの絵本『ちきゅうパスポート』を完成させました。
まっすぐな眼差しで世界の子どもと出会う ―― ユニセフハウス見学ツアー
冒頭、外務省大臣官房国内広報室の岡垣さとみ室長からのご挨拶の後、プログラムは、ボランティアガイドの案内によるユニセフハウス見学からスタートしました。子どもたちは学年ごとに班に分かれ、「世界の子どもと出会う場所」をコンセプトにしたユニセフハウスの常設展示を見て回りました。水くみに毎日何時間も歩かなければならない子どもの暮らし、紛争下で夢を叶えるために勉強を続ける子どもの言葉などを紹介する展示を前に、子どもたちはまっすぐな眼差しで真剣にガイドの説明に耳を傾けていました。

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ユニセフハウス展示のガイドツアーでは、世界の子どもたちの暮らしや権利について学びました

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子どもの権利について考えながら、体験型展示に触れる参加者たち
水を運ぶための水がめを実際に持ってみたり、健康な子どもと栄養不良の子どもそれぞれの体重を体感できる人形を抱き上げて比べてみたり、子ども兵士が救出されるまでの実話をもとにしたアニメーションを見たりする体験を通して、子どもたちは海の向こうのさまざまな国々の暮らしを「自分ごと」として受けとめた様子でした。
ガイドとのやりとりの中でもたくさんの質問が飛び交い、世界の子どもたちの状況にそれぞれが思いを巡らせていました。こうして見学ツアーを通してより広い世界と出会った子どもたちは、今回のワークショップのテーマでもある、国境を越えた「つながり」と「平和」への想いを自然と高めていきました。
『ちきゅうパスポート』に込めた想い ―― 絵本作家から子どもたちへ

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絵本作家の石川えりこさんの解説を聞きながら、『ちきゅうパスポート』の原画に真剣な表情で見入る参加者たち
プログラム後半にはいよいよ、今回の絵本づくりワークショップの講師でもある絵本作家の石川えりこさんとささめや・ゆきさんが登場されました。『ちきゅうパスポート』の発起人である絵本作家の二人による、「『ちきゅうパスポート』パネル・原画展」の解説が始まると、子どもたちは原画や各作家の絵本を見ながら熱心に聞き入っていました。
石川さんは『ちきゅうパスポート』について、「この絵本は、ウクライナの戦禍に巻き込まれている子どもたちを見て、自分たちにもなにかできないかという想いから、24人の絵本作家に呼びかけて、みんなといっしょにつくりました」と紹介。国内外の作家が描いたそれぞれの絵の端と端がつながっていて、広げると一冊の長いジャバラ絵本になっているこの作品には、異なる文化や価値観を持つ人々が互いを認め合い、つながることの大切さと国境を越えて地球のどこへでも自由に行ける、というメッセージが込められていることを説明すると、子どもたちは実際に『ちきゅうパスポート』を広げ、その長さに驚きながら、絵と絵がつながっている部分を発見して歓声を上げていました。
また、「さっき展示見学ツアーで見たシリア紛争に巻き込まれた女の子が『 勉強をしたい』って言っていましたね。勉強って、成績を上げるための勉強のことだけじゃなくて、今日みたいにいろんなことを知って、それについて自分の頭で考えて、その考えたことを自分なりの言葉にできるようになることでもあるんじゃないかな?」との石川さんの問いかけに、子どもたちは納得したように頷いていました。
さらに石川さんは、「『ちきゅうパスポート』の売り上げは、武器やおとなたちのためではなく、子どもたちのために使ってほしいという想いから、ユニセフに寄付しました」と説明し、この絵本がユニセフを通して子どもたちの支援につながっていることを紹介しました。
平和への思いを込めて『ちきゅうパスポート』をつくろう! ―― 絵本づくりワークショップ

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絵本作家からアドバイスを受けながら、自分だけの「ちきゅうパスポート」づくりに挑戦
クレヨンや色鉛筆、色紙、マスキングテープなどさまざまな画材が用意された会場では、石川さんとささめやさんのおはなしの後、平和への思いや祈りを込めた「想像の国」の作品づくりが始まりました。保護者もそれぞれ1枚ずつ絵を描く親子参加型のワークショップとあって、会場には親子で相談したり、おとなの方が制作に熱中したりする姿も見られました。参加者は見学ツアーで触れた世界の子どもたちの暮らしや願いに思いを巡らせながら、思い思いに制作を進めていました。
参加者が作品づくりに熱中する中、予定していた制作時間はあっという間に過ぎ、いよいよ隣同士で絵をつなぎ合わせる仕上げの時間を迎えました。47枚の作品が連なったジャバラ絵本が完成し、オリジナルの『ちきゅうパスポート』が会場いっぱいに姿を現すと、参加者から歓声が上がりました。その後、自分の作品について発表したい人を募ると、たくさんの子どもたちが手を挙げ、予定された時間内では全員を指名できないほどでした。
いろいろな国の子どもたちと動物たちが手をつないでつながっている絵を描いたあやのさん(8歳)は「動物も人もみんながつながり、差別などを気にすることなく、楽しく平和に過ごせる世界になってほしいという願いを込めて、この絵を描きました」と話しました。また数字やアルファベットの上でさまざまな表情をした子どもたちが楽しそうに学ぶ絵を描いたまりなさん(7歳)は「今日ユニセフハウスで出会った子どもたちが、みんな『勉強がしたい』と話していたのが印象に残ったので、みんなで楽しく勉強できる世界を思い浮かべながら描きました」と自分の絵を紹介しました。

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完成したオリジナルの「ちきゅうパスポート」を見せ合い、それぞれの工夫や思いを共有しました
今回のワークショップで完成したオリジナルの『ちきゅうパスポート』を前に、石川さんは「子どもを守るのはおとなの役目。こうして子どもたちと一緒に作品づくりに取り組むこことで、子どもの気持ちにより深く寄り添うことができたのではないでしょうか」とお話しされました。
また、ささめやさんは、「今日は準備がなくてもすぐに描き始める子どももいましたね。絵は本能なんですよね。考える前に手が動く。それがいい。今日は、子どもはもちろんですが、最初はすこし戸惑っていたおとなも最後は夢中になって描いていてよかった」と語られました。
世界とつながる、平和を想う
プログラムの最後には、完成した『ちきゅうパスポート』と参加者で記念撮影。参加者同士も今日の体験を通じて「つながり」が生まれ、初めて顔を合わせた子どもたちが楽しそうに会話を交わす場面も見られました。
絵本という文化・表現を通じて、国や文化の違いを超えてつながることや「平和」について考えるきっかけとなった今回のワークショップ。夏休みのひととき、ユニセフハウスで世界の子どもたちと出会い、感じた想いや考えを絵で表現する体験は、一人ひとりにとって世界とつながる確かな一歩となったことでしょう。

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それぞれが描いた絵を一つにつなげた「ちきゅうパスポート」を前に記念撮影。右端は『ちきゅうパスポート』の発起人の一人、絵本作家の石川えりこさん
出来上がったオリジナルの『ちきゅうパスポート』は、ユニセフハウスのパネル・原画展会場にて会期中(~8月31日)展示しています。以下の開催概要をご参照の上、ぜひご来場ください。
■『ちきゅうパスポート』パネル・原画展
期間:2026年7月21日(火)~8月31日(月)
会場:ユニセフハウス(東京都港区高輪4-6-12)
入館料:無料
開館日時:月曜日~金曜日、第2・4土曜日 10:00~17:00
(休館日:第1・3・5土曜日、日曜日、祝日)
詳細はこちらをご覧ください。

























