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日本ユニセフ協会
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シリア
子どもへの攻撃を正当化するものはない
マンビジの空爆で、民間人と子どもが犠牲に
ユニセフ・シリア事務所代表 声明

【2016年7月20日  ダマスカス(シリア)発】

シリア北部で、村が空爆されて多くの子どもたちが死亡した事件に関し、ユニセフ(国連児童基金)シリア事務所のハナア・シンガー代表が声明を発表しました。

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ユニセフ・シリア事務所代表 声明

砲弾を受けた家に残されたぬいぐるみ。 ※本文との直接の関係はありません。(シリア)

©UNICEF/UNI122709/Romenzi

砲弾を受けた家に残されたぬいぐるみ。 ※本文との直接の関係はありません。(シリア)

報告によると、今週、シリアのマンビジ(Manbij)で子ども20人以上が空爆によって死亡し、アレッポでは12歳の男の子がカメラの前で惨殺されました。

このような恐ろしい事件は、この紛争の当事者たちに、戦時下の子どもの保護を定めた国際人道法を遵守するという共通の責任を突きつけています。

現地で活動する国連のパートナーによると、アレッポから東へ80kmのマンビジ近郊に位置するアルトゥカル村(Al-Tukhar)の人々は、村から避難しようと準備していた時に、空爆に襲われました。

ユニセフは、推計3万5,000人の子どもがマンビジ周辺に取り残され、安全な逃げ場所もないとしています。この地域では過去6週間の間に暴力が激化しており、2,300人以上が殺害され、その中には多くの子どもたちが含まれていたと報告されています。

ユニセフは、あらゆる形態の暴力を極めて遺憾に思い、シリアの紛争に関わるすべての勢力に、民間人の犠牲を出さないためにあらゆる努力をすることを強く要求します。

シリアのどこにいようと、誰の支配地域で暮らしていようと、子どもたちへの攻撃を正当化するものは何一つとしてありません。

子どもたちに対するあらゆる形態の暴力は、直ちに終わらせなければなりません。

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