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日本ユニセフ協会
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ロヒンギャ難民危機/バングラデシュ
はしか急増、5歳未満児が82%を占める 増え続ける新たな難民への対応迫られる
はしかの予防接種拡大実施へ

【2017年11月10日  コックスバザール(バングラデシュ)発】

バングラデシュ南部において、最近到着したロヒンギャ難民と受け入れコミュニティの人々の間で、はしかが疑われる症例が増加している事態を受け、政府と国連機関は、過密状態の難民キャンプおよびミャンマーとの国境に近い仮設住居地域で実施している予防接種の規模を拡大しています。

5歳未満児が82%を占める

(Left) Morjina Khatun, 12, and her sister Mobina Khaun, 7, along with her other siblings demonstrate how they sleep on a mat placed on the ground at their shelter in Balukhali makeshift settlement, Cox’s Bazar, Bangladesh, Sunday 29 October 2017. During the brief demonstration, three of the children fell asleep in the afternoon heat. As of 5 November 2017, the humanitarian situation for Rohingya refugees in Bangladesh remains dire, with some 607,000 newly arrived refugees since 25 August 2017.  According to the Inter-Sector Coordination Group rapid needs assessment, 58 per cent of new arrivals are children and 60 per cent are women including a high number of pregnant (3 per cent) and lactating women (7 per cent). With the new influx, the current total number of Rohingya who have fled from Myanmar into Bangladesh, coupled with the affected population in the communities, has reached a staggering 1.2 million. There are 720,000 children among the new arrivals, existing Rohingya populations and vulnerable host communities who are affected and need urgent humanitarian assistance including critical life-saving interventions. Sultan Ahmad, 15, and his five siblings are Rohingya refugees from Andamg village in Mongdo, Myanmar. The children’s father was imprisoned in Myanmar, according to Sultan, after government forces searching for suspected ISIS members swept through their village. Their mother died as the family made the ten day journey by foot to Bangladesh. Despite arriving at the settlement two months ago with their aunt and uncle, Sultan has yet to register for food aid. As the eldest child, Sultan now cares for his five siblings with whom he lives in a shelter adjacent to his aunt and uncle.

© UNICEF/UN0143049/LeMoyne

地面に敷いた1枚のマットの上で眠る子どもたち。 (2017年10月29日撮影)

コックスバザールに新たに到着したロヒンギャ難民と彼らを受け入れているコミュニティの人々のうち、生後6カ月から15歳までの36万人近くを対象に、はしかと風疹の予防接種を、接種歴に関わらず、保健施設や移動予防接種チームを通じて、またバングラデシュへの入国地点で実施します。

はしかは特に、予防接種を受けておらず、栄養不良状態にある子どもにとって危険な病気で、子どもの命にかかわります。8月末以降、ミャンマーからバングラデシュに逃れてきて、コックスバザールの過密した劣悪な衛生環境に暮らす61万1,000人にとっては、健康上の主要な脅威の一つです。

11月4日時点、コックスバザールの難民キャンプ、仮設住居地域、および受け入れコミュニティに暮らす人々の間で、はしかが疑われる412件の症例と1人の死亡が報告されています。そのうち、352件がUkhia地区、46件がTeknaf地区、11件が病院で報告されました。398件が新たに到着した難民の間で、14件が受け入れコミュニティの人々の間で発生しています。症例の82%は、5歳未満児によるものです。

「キャンプや居住地域での過密した環境、栄養不良、および水と衛生施設(トイレ)の深刻な不足により、特に子どもたちが、はしかなどの感染症に罹る危険に晒されています」とユニセフ(国連児童基金)・バングラデシュ事務所代表エドゥアルド・ベイグベデルは述べました。「流行の拡大を止めるには、可能な限り迅速に、子どもたちを守る支援活動を協力して実施する必要があります」

はしかの予防接種拡大実施へ

ポリオの予防接種を受ける生後1週間の赤ちゃん。(2017年10月2日撮影)

© UNICEF/UN0139616/LeMoyne

ポリオの予防接種を受ける生後1週間の赤ちゃん。(2017年10月2日撮影)

このような保健危機下では、はしかの脅威が高まるため、保健家族福祉省は、ユニセフ、世界保健機関(WHO)および地域のパートナー団体と協力して、ミャンマーから多数のロヒンギャ難民の流入が始まってから数週間後の9月16日から10月4日の間に、いち早く、はしかと風疹の予防接種キャンペーンを展開しました。生後6カ月から15歳までの子ども13万6,000人近くに、はしかと風疹の予防接種を提供しました。さらに、5歳未満児約7万2,000人に、二価経口ポリオワクチン(bOPV)の接種を行い、はしかに関連する合併症予防のためのビタミンAを投与しました。はしかと風疹の予防接種キャンペーンの実施後も、新たに到着する難民が増え続けており、人々は難民キャンプや仮設住居地域内を移動しているため、すべての子どもに予防接種を受けさせるための挑戦は続いています。

政府およびパートナー団体の予防接種を担当する70名以上を対象とした研修が終了し、11日から保健施設ならびに移動予防接種チームによる予防接種が開始されます。SubrangおよびTeknafの入国地点では11月1日から予防接種が実施されています。

保健施設ならびに移動予防接種チームは、2歳未満児を対象に、バングラデシュの拡大予防接種プログラム(EPI)に含まれる、BCG、5価ワクチン、 経口ポリオワクチン、 肺炎球菌ワクチン、および2回分のはしか・風疹ワクチンも提供します。

追加措置として、はしか患者を治療するためのビタミンA、肺炎のための抗生物質、はしかに関連する下痢症のための経口補水塩(ORS)などの医療品の補強も行っています。難民が暮らす衛生環境を改善するために、浄水剤320万錠と、計1万8,418セットの衛生キットを配布し、9万2,090人を支援しました。

現在実施している予防接種は、今年8月25日以降コックスバザールに逃れてきたミャンマーからの難民と受け入れコミュニティのために、これまでに数回実施した大規模予防接種を補完するものです。保健家族福祉省とパートナー団体は、9月から10月にかけて13万6,000人を対象としたはしかと風疹の予防接種キャンペーンを実施し、その後90万回分の経口コレラワクチンの接種を2回に分けて行いました。1回目の接種を10月10日から、新たに到着した難民と彼らの受け入れコミュニティの1歳以上の70万人に対して行い、予防効果を高めるために2回目の接種を11月4日から9日にかけて、1歳から5歳までの子ども19万9,472人に対して行いました。さらに5歳未満児23万6,696人に対して、二価経口ポリオワクチン(bOPV)の接種を行いました。

 

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危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。


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