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日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルス
アフリカ55カ国へのワクチン供給を支援 22年末までに2億2,000万回分

【2021年7月8日  ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)は、ヤンセンファーマ社(Janssen Pharmaceutica NV)との間で、2022年末までにアフリカ連合(AU)の全加盟国55カ国に、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の1回接種新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを最大2億2,000万回分供給する契約を締結しました。本年末までに約3,500万回分の納入が予定されています。

ワクチン接種率は人口の1%に満たず

COVID-19の予防接種を受ける国連職員。(ベナン、2021年4月撮影)

© UNICEF/UN0441768/Folly

COVID-19の予防接種を受ける国連職員。(ベナン、2021年4月撮影)

ユニセフとヤンセンファーマ社との契約は、今年3月にアフリカ・ワクチン入手トラスト(AVAT)とヤンセンファーマ社との間で締結された契約の実施を支援するものです。この契約により、2022年末までにさらに1億8,000万回分の追加発注ができ、最大で計4億回分のワクチンの入手が可能となりました。

AUは、新型コロナワクチンをアフリカ諸国に届けるために、2020年11月にAVATを設立し、AU加盟国の人口の60%にワクチンを接種することを目指しています。ユニセフは、世界最大のワクチン調達機関としての経験を活かし、AVATに代わって新型コロナワクチンを調達し、届けます。

「アフリカ諸国は、新型コロナワクチンを一刻も早く安価な価格で公平に入手する必要があります。ワクチンへのアクセスは不平等かつ不公平で、現在、アフリカ諸国の新型コロナワクチン接種率は人口の1%にも満たない状況です」とユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは強調しました。

AVATに代わりワクチンを調達・輸送

COVAXを通して到着したCOVID-19ワクチン。(カメルーン、2021年4月撮影)

© UNICEF/UN0444161/Beguel

COVAXを通して到着したCOVID-19ワクチン。(カメルーン、2021年4月撮影)

今回の契約は、アフリカ諸国がCOVID-19感染者数の急増に直面しながら、多くの国でワクチン供給が困難なため未接種率が高いという状況を受けたものです。ユニセフは、ワクチンが入手可能になり、AU加盟各国がワクチンを受け入れる準備が整い次第、ワクチンの調達、輸送、配送を行う準備ができています。

今回のパートナーシップにおける役割に加えて、ユニセフは、COVAXの主要な実施パートナーとして135カ国に1億回以上のワクチンを提供することに貢献してきました。ユニセフがAVATに代わって新型コロナワクチンを調達・輸送することは、品質が保証された新型コロナワクチンへの公平なアクセスを確保するというCOVAXの共通の目標を補完することになります。

アンタナナリボに開設したCOVID-19の予防接種会場。(マガがスカル、2021年6月1日撮影)

© UNICEF/UN0472323/Andrianandrasana

アンタナナリボに開設したCOVID-19の予防接種会場。(マダガスカル、2021年6月1日撮影)

「ウイルスが拡散し変異し続ける中で、COVID-19に対するワクチンを世界に提供することは、世界がこれまでに経験したことのない大規模で複雑な共同衛生事業の一つであり、すべての人の協力が必要です。このウイルスに打ち勝つためには、公平性が必要不可欠です。このパンデミックは、すべての人に何かしらの犠牲を強いており、中にはすべてを犠牲にしている人もいます。みなで協力してこそ、この苦しみを終わらせることができるのです」(フォア)

 

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