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日本ユニセフ協会

プレスリリース

先進国の子どもの幸福度をランキング
ユニセフ「レポートカード19」
記者ブリーフィング開催、日本の結果を解説 5月12日(月)16:00~(オンライン)

2025年5月7日東京

5月14日、ユニセフ(国連児童基金)のイノチェンティ研究所は、「レポートカード」シリーズの最新報告書「レポートカード19 持続性のない進歩~予測できない世界でリスクにさらされる子どものウェルビーイング(原題:Fragile Gains – Child Well-Being at Risk in an Unpredictable World ) 」を発表します。「レポートカード」は、日本を含む先進国の子どもたちのウェルビーイング(幸福度)と影響する状況をさまざまなテーマで分析する報告書シリーズです。

今回発表される「レポートカード19」は、2020年に「日本の子どもの精神的幸福度は38カ国中ワースト2位(身体的健康は1位)」と報告し、「子どもの声を聴くこと」の重要性を訴え注目された「レポートカード16」(以下、RC16)のアップデート版です。RC16が2018年時点のデータで「精神的幸福度」「身体的健康」「スキル」(学力および社会的スキル)の3分野を分析したものであるのに対し、最新報告書は2022年時点のデータに基づき、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックはじめ、この間に世界で起きた大きな変化が先進国の子どもたちにどのような影響を与えたかを評価しています。

「レポートカード19」における日本の子どもの幸福度の総合順位は、36カ国中14位(RC16では38カ国中20位)でした。分野ごとの内訳では、「精神的幸福度」は32位(同37位)、「身体的健康」は1位(同1位)、「スキル」は12位(同27位)と報告。各国の指標が軒並み悪化する中、日本では改善が見られた指標があったとしています。

本報告書の発表に先立ち、公益財団法人日本ユニセフ協会は、下記のとおり記者ブリーフィングを開催し、執筆者より日本に関する結果を中心に説明します。また、日本向け解説の執筆をはじめ「レポートカード」シリーズの制作に協力する東京都立大学の阿部彩教授も、「レポートカード19」の読み解き方や日本の子どもたちの状況について解説を行う予定です。

なお、本レポートカード、ならびに発表に際してのプレスリリースや資料は別途、記者ブリーフィング直前にあらためてご共有します。

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ユニセフ「レポートカード19」記者ブリーフィング

日時 2025年5月12日(月)16:00~17:00(日本時間)
形式 オンライン(Zoom)
主催 (公財)日本ユニセフ協会
プログラム(予定) 16:00-       「報告書概要および日本の分析結果について」*同時通訳あり
イノチェンティ研究所「レポートカード19」執筆者等
(アナ・グロマダ/アレッサンドロ・カッラーロ/ブライアン・キーリー)
 
16:20-       「日本の結果を受けて」 東京都立大学 阿部彩 教授

16:30-       質疑応答

17:00-       終了

申込み方法 参加をご希望の方は、事前に以下事項をメールでご連絡ください。折り返し、ご参加用のZoomリンクをお送りします。
 
1. ご所属
2. お名前
3. ご連絡先(メールアドレス必須)
4. 登壇者へのご質問(限られた時間での開催となりますため、事前に伺えるものがあればぜひお知らせください)
申込み先 日本ユニセフ協会広報室 jcuinfo@unicef.or.jp

 

登壇者プロフィール

アナ・グロマダ(Anna Gromada)

ユニセフ・イノチェンティ研究所の社会経済政策コンサルタント。ポーランド科学アカデミーの助教授も務める。レポートカード15・16・17・19の執筆に従事。

アレッサンドロ・カッラーロ(Alessandro Carraro)

ユニセフ・イノチェンティ研究所のリサーチスペシャリスト。同研究所の子どもの貧困ワークストリームの主要メンバーで、レポートカード17・18・19の執筆に従事。

ブライアン・キーリー(Brian Keeley)

ユニセフ・イノチェンティ研究所のコミュニケーション・マネージャー。ユニセフ基幹報告書「世界子供白書」の編集長を務めていた。

阿部彩 教授

東京都立大学人文社会学部人間社会学科教授 兼 子ども・若者貧困研究センター長。海外経済協力基金、国立社会保障・人口問題研究所を経て、2015年より東京都立大学人文社会学部人間社会学科教授。同年に子ども・若者貧困研究センターを立ち上げる。専門は、貧困、社会的排除、公的扶助。著書に、『子どもの貧困』『子どもの貧困II』(岩波書店)、『子どもの貧困と食格差』(共著、大月書店)など。『生活保護の経済分析』(共著、東京大学出版会)にて第51回日経・経済図書文化賞を受賞。

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■ 「レポートカード」シリーズについて

ユニセフ・イノチェンティ研究所が、2000年以降約1年半に1冊のペースで発表している、先進国の子どもに関する報告書シリーズ(レポートカードは「通信簿」の意)。これまでに、格差、子どもの貧困、SDGs、幸福度などを切り口に、先進国の子どもたちの状況を分析し報告しています。

過去のレポートカードは、こちらからご覧いただけます。