2025年5月23日東京発
© NED
こども家庭庁とともに「子どもの権利」の正しい理解と普及を通じた子どもたちのウェルビーイングの向上を目指す「こどものけんりプロジェクト」を推進する日本ユニセフ協会は、同プロジェクトのテーマソング「“こえ”のうた」を、障がいのある子どもと障がいのない子どもが一緒に解釈し表現した「みんなの“こえ”のうた(インクルーシブver.)」を、6月3日(火)正午、公式ホームページ等で公開いたします。
元となった「“こえ”のうた」は、子どもの権利条約の4原則の一つ、子どもの参加において必要となる「子どもの声を聞くこと」を表現すべく、ハンバート ハンバートの佐藤良成さんが作曲し、満島ひかりさんが、自身がキャラクターの声を担当するNHK Eテレのアニメーション番組『アイラブみー』の主人公5歳の“みー”となり歌っています。「“こえ”のうた」に続いて公開した英語版(歌:満島ひかり)と、昨年11月に公開した合唱版(歌:NHK東京児童合唱団)に続く第4弾となる「みんなの“こえ”のうた」は、NHKエデュケーショナルの協力を得て、視覚や聴覚に障がいのある子どもたちも参加するホワイトハンドコーラスNIPPONが担当しました。ホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーみんなで考え、歌唱だけでなく手や顔の表情、全身を使って、「音声」以外の形でも発せられる子どもたちの“こえ”を見事に表現しています。
みんなの“こえ”のうた(インクルーシブver.)
作詞:アイラブみーのみんな 作曲:佐藤良成
編曲:加藤昌則 うた:ホワイトハンドコーラスNIPPON
インクルーシブな社会づくりに向けて
「“こえ”のうた」より
アイラブみー © NHK
「来月、日本ユニセフ協会は創立70周年を迎えます。ユニセフと聞くと多くの方が“募金”を思い浮かべてくださいますが、70年前、ユニセフ募金を始めてくださったのは、戦後当時まだユニセフの支援を受けていた全国の小中学校に通う子どもたちでした。今もこの活動は、世界中で厳しい状況に置かれている子どもたちの命と健康を大きく支えています。皆さまと共に、このような『次の10年、20年に残るもの・続くこと』に取り組んでいきたい、との思いで作ったのが『みんなの“こえ”のうた』です」と日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室長の松本和子は述べています。「今年は日本でデフリンピックも開催される、節目の年です。東京にある当協会の展示施設、ユニセフハウスでも、聴覚に障がいのある方々に『子どもの権利』を感じて学んでいただけるよう、一部リニューアルを進めています。『みんなの“こえ”のうた』を、『こどものけんりプロジェクト』はもちろん、インクルージブな社会づくりの応援ソングとして多くの方に親しんでいただければ幸いです」
「みんなの“こえ”のうた」は、2022年の「世界子どもの日」スペシャル以来、世界の子どもたちに何が必要かを考えるコーナー「みんなのfor every child」をはじめ、さまざまな形でユニセフとのコラボレーションを続けているNHK EテレのSDGs子ども番組『あおきいろ』でも、6月6日(金)に放送されます。ホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーたちが“歌”づくりに取り組んだメイキングムービーとともに、取り上げられる予定です。
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※6月10日追記 メイキングムービーは下記よりご覧いただけます。
みんなの“こえ”のうた(インクルーシブver.)
メイキングムービー
「こどものけんりプロジェクト」について
2024年は、日本が「子どもの権利条約」に批准してから30年となる節目の年。日本ユニセフ協会とこども家庭庁が連携して展開する本プロジェクトでは、教育番組や教材の開発に多くの知見を持つ(株)NHKエデュケーショナルの協力を得て新たに開発したユニセフ「子どもの権利を大切にする教育」用の教材を全国(約5万の幼稚園や小中高校など)に展開していきます。また、「子どもの権利条約」誕生40年(2029年)を見据えながら、SDGs(持続可能な開発目標)達成目標年の2030年3月末までの期間、さまざまなステークホルダーのみなさまとも連携して、「子どもの権利」の啓発と普及に取り組んでまいります。
「みんなの“こえ”のうた(インクルーシブver.)」
下記URLで6月3日正午配信開始予定