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プレスリリース

紛争下の南スーダン、食料不安悪化
国民の56%、780万人が危機的状況に直面
重度急性栄養不良の子どもは70万人も

2026年4月28日ローマ/ニューヨーク

ユニセフ(国連児童基金)を含む国連の3機関は28日、最新の総合的食料安全保障レベル分類(IPC)分析によると、南スーダンでは食料不安が一段と悪化する中、2026年4月から7月の間に780万人が高い水準の急性食料不安(IPCフェーズ3以上)に陥る恐れがあると警鐘を鳴らしました。これは国民の56%に相当し、南スーダンは世界でも急性食料不安の水準が最も高い国の一つとなっています。

首都ジュバにあるユニセフ支援の保健センターで、上腕計測メジャーを使った栄養検査を受ける子ども(南スーダン、2024年7月24日撮影)

© UNICEF/UNI632024/Naftalin
首都ジュバにあるユニセフ支援の保健センターで、上腕計測メジャーを使った栄養検査を受ける子ども(南スーダン、2024年7月24日撮影)

食料不安が深刻化

急性食料不安に陥ると予測される人々のうち、最も深刻な段階である「壊滅的な状況(IPCフェーズ5)」つまり「飢きん」に直面しているのは7万3,300人であり、前回の推計から160%という劇的な増加を示しています。一方、250万人が「緊急事態(IPCフェーズ4)」、530万人が「危機(IPCフェーズ3)」の状態にあります。

ジョングレイ州ユアイで、戦闘により破壊された保健センター受付の様子(南スーダン、2026年1月4日撮影)

© UNICEF/UNI971647/Travis
ジョングレイ州ユアイで、戦闘により破壊された保健センター受付の様子(南スーダン、2026年1月4日撮影)

この危機は、激化する紛争、大規模な避難、経済の衰退、気候ショック、洪水、そして農業生産の低迷によって引き起こされており、これらすべてが、食料の供給量が減少し、各家庭が十分な食料を入手できなくなったことに寄与しています。ジョングレイ州だけでも、30万人近くが避難を余儀なくされており、多くのコミュニティが人道支援から切り離されています。一方、食料価格の高騰、市場の混乱、家庭の購買力の低下が、食料不安をさらに深刻化させています。

同時に、紛争により施設が損傷を受けた、または閉鎖された地域では、保健・栄養サービスを利用できない状況が続いているため、急性栄養不良が広がりより深刻な状態となっています。さらに、物資や資金の不足により、命を守る治療を受けられる機会も制限されています。コレラ、マラリア、はしかなどの集団感染が、特に脆弱な立場にあり、すでに急性栄養不良に陥っている子どもたちを中心に、危機をさらに深刻化させています。

3機関は、上ナイル州とジョングレイ州の4つの郡において、飢きんが発生する現実的なリスクがあると警鐘を鳴らしています。紛争の影響を受けたコミュニティは、紛争の激化、さらなる避難の発生、人道支援の制限といった最悪のシナリオの下、食料や市場、そして必要不可欠なサービスへのアクセスが断たれています。IPCは、上ナイル州、ユニティ州、ジョングレイ州の計11郡において、IPCの急性栄養不良の分析において極めて深刻な状況を示すフェーズ5(壊滅的な状況、飢きん)に直面すると予測しています。一部の地域では人道支援が拡大されていますが、行き届き方にはばらつきがあり、依然として近づくことができず支援がほとんど、あるいは全く届いていないコミュニティもあります。

子どもたちの栄養状況は悪化の一途

ジョングレイ州のユニセフが支援する保健センターで、子どもの栄養検査の順番を待つ人々(南スーダン、2026年1月4日撮影)

© UNICEF/UNI971642/Travis
ジョングレイ州のユニセフが支援する保健センターで、子どもの栄養検査の順番を待つ人々(南スーダン、2026年1月4日撮影)

子どもたちにとって、栄養状況は悪化の一途をたどっています。現在、急性栄養不良状態の生後6カ月から5歳までの子どもは220万人に上り、半年前から10万人増えています。今年7月までに、70万人の子どもが最も致死性の高い「重度の急性栄養不良」に直面すると予測されています。同様に、120万人の妊産婦が急性栄養不良に陥っており、母親と乳幼児の両方が高いリスクにさらされています。

同時に、洪水と農業生産の落ち込みが、食料供給のさらなる減少につながっています。

ユニセフなど3機関は、栄養および水と衛生に関する支援調整組織(Nutrition and WASH clusters)と共に、国際社会と各国政府に対し、直ちに行動を起こすよう呼び掛けています。食料支援、栄養プログラム、清潔な水と衛生設備、そして保健サービスへの持続的な資金提供は、状況のさらなる悪化を防ぐ上で、必須です。

ユニセフの緊急支援局局長のルシア・エルミは次のように述べています。「220万人の子どもが急性栄養不良に苦しみ、そのうち70万人近くが重度の消耗症で死の瀬戸際にいるという、命に関わる負の連鎖を目の当たりにしています。人道支援や物資の到達が1日遅れるごとに、子どもの命と未来が危機にさらされていきます。私たちは、すべての当事者に対し、避難した人々が生活する地域を含む、紛争の影響を受けた地域へ、適時かつ安全に支援を届けられるよう認めること、そして栄養支援を拡大することを求めています。子どもたちの命を守るためには、今すぐ行動しなければなりません」。

紛争当事者は、紛争の影響下にあるすべての地域への安全で迅速、かつ妨げのない人道アクセスを遅滞なく担保しなければなりません。食料支援、栄養プログラム、清潔な水と衛生設備、そして保健医療サービスに対する持続的な資金拠出が、状況のさらなる悪化を防ぐために不可欠です。3機関はまた、紛争当事者に対し、民間人を保護し、命を守る支援の実施を可能にするよう強く求めています。迅速かつ大規模な介入がなければ、南スーダンの人々は取り返しのつかない人道上の大惨事に直面する危険にさらされることになります。

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■ 本信で引用するIPC分析(英語)はこちら>

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