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報告会レポート

Safer Internet Day 2026
JAPANフォーラム
「アスリートへの応援を誹謗中傷に変えないために」

2026年4月30日東京

毎年2月、世界180カ国以上で、インターネット上の安全に関する啓発など様々な取り組みが行われる「セーファーインターネットデー」。日本ユニセフ協会は、2017年から関係団体と協力してシンポジウムやフォーラムを開催し、子どもたちに安心安全なインターネット環境の構築を呼び掛けています。

2026年は、「Safer Internet Day Japan フォーラム」(主催:一般社団法人セーファーインターネット協会)に参加。冬季五輪の開幕直後に開催された今年のフォーラムは、スポーツの世界でも深刻な問題となっているインターネット上の誹謗中傷や盗撮問題に焦点を当て、スポーツ界、行政、学術分野、インターネットプラットフォーム事業者から代表者が登壇。スポーツの現場とデジタル空間におけるそれぞれの取り組みが共有されるとともに、誹謗中傷をはじめとする課題について議論が行われました。

ジュニアアスリートの夢を守るために
「こどもまんなか」で考える誹謗中傷・盗撮問題

@一般社団法人セーファーインターネット協会

日本ユニセフ協会からは、スポーツの現場とも深く関わるデジタル世界における課題について、子どもの権利の視点から提起しました。

講演に立った、当協会広報・アドボカシー推進室シニア・マネジャーの中井裕真は、ユニセフが2018年に発表した「子どもの権利とスポーツの原則」を紹介。スポーツはすべての子どもに保障された遊び・成長の権利であり、おとなにはそれを守る責任があると強調。その認識が広がってきているにもかかわらず、インターネット上での誹謗中傷や、スポーツの現場で起きている盗撮行為が、子ども、とりわけ成長過程にあるジュニアアスリートの心身に深刻で長期的な影響を及ぼす問題となっていることを指摘しました。

また、ネット上の誹謗中傷は逃げ場のない「ネットいじめ」であることや、無断撮影は子どもの人権侵害であり「性目的の盗撮は性暴力」であることを強調。被害は直接の当事者に限らず、そうした言動や画像を目にした周囲の子どもたちにも不安や萎縮をもたらすことにも触れました。

さらに、子どもを守る名目での一律的な対策が、かえって子どもの主体性や成長の機会を損なう可能性にも言及し、子どもの声に耳を傾け、「こどもまんなか」の姿勢で取り組む重要性を訴えました。

* * *

フォーラムでは、誹謗中傷や盗撮といった負の側面に加え、SNSを通じてアスリートに寄せられる声の大半が応援メッセージであることや、子どもたちが技能向上のためにSNSを活用している実態についても話題となりました。

その上で、自由で開かれた情報空間を守るためには誹謗中傷対策が不可欠である一方、制度やプラットフォーム事業者による規制や取り組みだけでなく、表現の自由を主体的に使いこなす一人ひとりのユーザーの姿勢によって支えられるものであるとして、社会全体で向き合っていく重要性が共有されました。

フォーラム全体の報告やアーカイブ動画は、一般社団法人セーファーインターネット協会のページでご覧いただけます。
「Safer Internet Day2026 Japanフォーラム」開催レポート

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