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日本ユニセフ協会
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シリア
アレッポで4つの病院が標的に
唯一の小児科病院で生後2日の乳児死亡
医療施設への攻撃は今年すでに40件以上

【2016年7月26日  アンマン(ヨルダン)発】

ユニセフ(国連児童基金)は、アレッポでの病院への攻撃を受けて、以下の声明を発表しました。

*  *  *

ユニセフの声明

シリアの破壊された建物のがれきの間に挟まれた、子どものおもちゃ。 ※本文との直接の関係はありません。

© UNICEF/UN013166/Al Shami

シリアの破壊された建物のがれきの間に挟まれた、子どものおもちゃ。 ※本文との直接の関係はありません。

「アレッポ市東部にあるアル・ダカック(al-Dakkak)、アル・バヤン(al-Bayan)、アル・ハキム(al-Hakim)、アル・ザーラ(al-Zahraa)の病院4カ所と血液バンク1カ所が、7月23日から24日にかけて、複数回にわたる攻撃を受け、30万人の市民の命を守る重要な保健サービスが混乱に陥っていると報告されています。

報告によると、空爆を受けたアル・ハキム病院では、酸素供給が断たれ、保育器の中にいた生後わずか2日の赤ちゃんが亡くなりました。ユニセフが支援するこの病院はアレッポで唯一の小児科病院で、12時間の間に2度も攻撃に遭いました。

この48時間で攻撃された病院はすべて、アル・サハール(al-Shaar)地域の病院でした。この地域には、いくつもの保健施設が互いに隣接しており、攻撃された施設は、この地域で機能している保健・医療施設の半数にあたります。

シリアの保健・医療施設への攻撃は、極めて残忍な行為です。WHO(世界保健機関)の試算では、今年に入ってから、シリアの保健・医療施設への攻撃は40件以上にのぼり、この国の公立病院の60%が閉鎖か機能の縮小を余儀なくされています。

保健・医療施設への攻撃は、国際人道法をあからさまに侵害する行為であり、戦争犯罪にあたります。保健・医療施設は、決して攻撃や破壊の対象となってはなりません。そして、保健・医療関係者は、シリア国内のどこであろうと、支援を必要とするすべての人に治療や支援を届けられるよう、保障されるべきなのです」

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