メニューをスキップ
日本ユニセフ協会

プレスリリース

超大型台風、フィリピンに接近
ユニセフ、支援物資1万世帯分を事前配備

2023年5月27日マニラ

大型で非常に強い台風2号(国際名マーワー、現地名ベティ)が本日、フィリピン監視責任地域(Philippine Area of Responsibility:PAR)に進入、週末も勢力を保ち続ける見込みです。フィリピン政府は、同国北部で大雨、洪水、土砂崩れが発生するおそれがあると予測しています。

台風被害に備え、緊急支援の準備

ユニセフ(国連児童基金)は、気候変動が引き起こす異常気象による被害を受け続けている子どもと家族への懸念を表明しています。24日にユニセフが発表した報告書は、フィリピンのほぼすべての子どもたちが、重複するさまざまな種類の気候・環境ショックや災害、ストレスにさらされていることを明らかにしました。ユニセフは、最も弱い立場にある人々に手を差し伸べるため、フィリピン政府に支援を提供することを確約しており、そうする準備ができています。

ユニセフは、水と衛生、教育、栄養、子どもの保護分野における人道支援活動を他の機関と共に主導しており、国や地方レベルのパートナーたちと定期的に連絡を取り合っています。

脅かされる、子どもたちの権利

ユニセフ・フィリピン事務所代表のオユンサイハン・デンデブノロブは、「気候や環境が引き起こす災害やショックによって、子どもたちの生存と成長の権利が脅かされています。すべての子どもが、適応するためのスキルを与えられるべきです。政府や企業、ドナーには、気候変動対応型社会サービスの構築へ投資するための緊急の行動が求められます。台風によって避難を余儀なくされたり、生きていくために苦難を強いられたりする子どもが一人もいてはなりません」と述べています。

ユニセフは、安全な飲料水や、衛生、栄養、教育、子どもの保護の分野で、被災者のニーズに応えるため、約1万世帯分の緊急物資を配備しています。これらの物資には、「スクール・イン・ア・ボックス(箱の中の学校)」、家族向け衛生・尊厳キット、テント、浄水剤、すぐに食べられる栄養治療食などが含まれています。ユニセフは、これらの物資をすぐに供給し、パートナーを通じて迅速に配布する準備ができています。

関連ページ