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日本ユニセフ協会

プレスリリース

レバノン ~子ども30万人が避難
ユニセフ事務局長、即時停戦を訴える 「人道危機緊急募金」受付中

2024年9月30日ニューヨーク

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、緊迫化するレバノン情勢について、以下の声明を発表しました。

避難する子ども30万人以上

レバノン南部から避難し、ベイルートのレバノン大学に設置された避難所に身を寄せている4歳のアミールちゃん。「家族でここに来たの。家が壊されて、幼い弟は死んだの」(レバノン、2024年9月23日撮影)

© UNICEF/UNI652311/Choufany
レバノン南部から避難し、ベイルートのレバノン大学に設置された避難所に身を寄せている4歳のアミールちゃん。「家族でここに来たの。家が壊されて、幼い弟は死んだの」(レバノン、2024年9月23日撮影)

レバノンの人道状況が急速に悪化していることを深く憂慮しています。先週だけで、少なくとも80人の子どもが攻撃により命を落とし、負傷者は数百人に上ると報告されています。

レバノン政府は、暴力により避難を余儀なくされた人の数は100万人以上に急増しているとも報告。そのうち30万人以上が子どもたちです。

今、何千人もの子どもや家族が路上や避難所で過ごしています。多くの人々は、最低限の必需品や身の回りの物を持ち出すこともできずに家を飛び出しました。人道状況は刻一刻と悪化しています。

ユニセフ、命を守る支援を提供

レバノン南部やベイルート南部郊外では多くの家族が自宅を離れ、学校などに避難している。ユニセフは、マットレスや毛布、水、衛生用品などの緊急物資を提供している(レバノン、2024年9月28日撮影)

© UNICEF/UNI652321/Choufany
レバノン南部やベイルート南部郊外では多くの家族が自宅を離れ、学校などに避難している。ユニセフは、マットレスや毛布、水、衛生用品などの緊急物資を提供している(レバノン、2024年9月28日撮影)

ユニセフは、さまざまな人道支援団体と共に国内各地で、子どもとその家族に必要不可欠な支援を届けています。

飲料水、医療用品、マットレスや毛布、衛生キットに加え、生理用品や、赤ちゃんのニーズに特化した支援キットなどを配布しています。

また、子どもたちの健康と栄養や子どもの保護に関する支援、および心理社会的サポートも提供しています。

27日に行われたベイルート南郊のHaret Hreik地区への空爆により、破壊された建物の様子(レバノン、2024年9月29日撮影)

© UNICEF/UNI652757/al Mussawir - Ramzi Haidar
27日に行われたベイルート南郊のHaret Hreik地区への空爆により、破壊された建物の様子(レバノン、2024年9月29日撮影)

しかし、(紛争という形態の)暴力が激化するにつれ、人道ニーズも高まっています。もし今後、地上侵攻などこれ以上事態が深刻化することがあれば、子どもたちにとって既に悲惨な状況がさらに悪化することになります。このような展開は、何としても回避しなければなりません。

ユニセフは、引き続き、戦闘行為を直ちに停止するよう訴えます。私たちは、すべての当事者に対し、子どもたちと非軍事的な社会インフラを守り、人道支援活動に従事する者が支援を必要とするすべての人々の元に安全に到達できるようにすることを、あらためて求めます。これは、(すべての紛争当事者に課せられた)国際人道法に基づく義務です。

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