2025年6月4日東京/アンマン(ヨルダン)発
ご案内:ガザ滞在中のユニセフ広報官へのインタビュー
人道状況が悪化の一途をたどるパレスチナ・ガザ地区へ広報官、ジェームズ・エルダー(James Elder, UNICEF Spokesperson)を派遣し、報道関係者の皆さまによるインタビューをお受けしています。
エルダー広報官は6月3日から6月17日にかけてガザに滞在し、支援物資の配給状況が子どもや女性に与えている影響、代替的な配給の仕組みが機能していない理由、継続的な爆撃が子どもたちに与える影響、そしてユニセフの支援を受ける人々との面会に視察の焦点を当てる予定です。今回は紛争が激化した2023年10月より数え、5回目のガザ訪問となります。
6月4日~6月16日まで、下記の時間帯
ガザ時間17:00~22:00(日本時間 23:00~翌04:00)
お申し込みの際は、日本ユニセフ協会 広報・アドボカシー推進室( jcuinfo@unicef.or.jp )まで、希望日時と大まかなご質問内容をご連絡ください。インタビューは英語で受け付けています。
© UNICEF/UNI810009/Nateel
栄養不良と体重減少に苦しむ8歳のマゼンさん。ガザ北部のユニセフが支援する診療所で、配布された栄養治療食を食べている(パレスチナ、2025年6月2日撮影)
ユニセフ(国連児童基金)は、パレスチナのガザ地区およびヨルダン川西岸地区の人道状況や、ユニセフが届けている人道支援について、最新の情勢レポートを6月2日に発表しました。以下はその抜粋です。
パレスチナ情勢レポート(報告期間:4月1日~4月30日)
© UNICEF/UNI809251/
激しい爆撃があったベイトラヒアの一時避難所で寝起きをしている11歳のアフマドさん。調理のための薪を集める毎日だが、将来は医師になる夢を持っている(パレスチナ、2025年5月23日撮影)
- ガザ地区とヨルダン川西岸地区で合わせて330万人が人道支援を必要としており、そのうちの170万人が子どもです。
- ガザの人口の9割に当たる190万人が家を追われています。
- ガザにある学校の4%に当たる538校が損傷を受けています。
- 19カ月に及ぶ戦闘と60日以上にわたる支援物資・商用物資の供給遮断の結果、ガザ地区に暮らす210万人全員が総合的食料安全保障レベル分類(IPC)におけるIPCフェーズ3(急性食料不安)以上の状態に、また5人に1人に当たる47万人が飢きんに直面しています。
- 2023年10月に戦闘が激化して以来、ガザ地区では推定5万2,418人のパレスチナの人々が亡くなったと報告されており、その中には1万6,278人の子どもが含まれています。3万4,000人以上の子どもを含む11万8,000人を超えるパレスチナの人々が負傷したと報告されており、その多くは人生が変わるほどのけがを負っています。
- ヨルダン川西岸地区の北部で「鉄の壁」作戦が開始して3カ月が経過した現在、4万人のパレスチナ人が家を追われたままです。
- ユニセフは4月に、ガザの1万126世帯、6万7,249人(うち子どもは2万8,832人)に現金給付を行いました。
- ユニセフとパートナーは4月に、生後6~23カ月の子ども1万3,481人に、すぐに食べられる補完食(RUCF)を提供しました。
- 人道支援のニーズが高まる中、ユニセフは2025年の活動のため国際社会に対し7億1,650万米ドルの資金を要請していますが、5億3,360万米ドル(約74%)の不足に直面しています。