2025年10月30日東京発
「気候変動は、子どもの権利の危機」。公益財団法人 日本ユニセフ協会は、ユニセフ(国連児童基金)が展開するグローバルキャンペーンの一環として、子どもや若者が気候変動を学び、考え、声を上げるためのプロジェクト「ユニセフ気候変動アクション2025」を展開しています。

© 日本ユニセフ協会/2025
提言書を成文化する作業に参加した、高校生と大学生(東京・ユニセフハウス、2025年8月28日撮影)
未来のために必要な気候変動対策について、特設サイトや公式SNS、書面を通じて、本プロジェクトに全国から寄せられた意見は、311件に上りました。これらの意見をもとに、高校生と大学生16名が、ユニセフを通じて国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)に届ける提言書「🌸桜宣言🌸~私たちの気候変動アクション」を取りまとめました。
11月5日(水)には、宣言を取りまとめた高校生・大学生(※10月30日時点で7名予定)が、環境省(東京都千代田区)および一般社団法人 日本経済団体連合会(同)に提言書を手交し、子ども・若者の意見を伝えます。報道機関の皆さまには、ぜひ取材・報道いただけますようご案内申し上げます。
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ユニセフ気候変動アクション2025提言書
「桜宣言~私たちの気候変動アクション」子ども・若者による手交
環境省
・ 日時 11月5日(水)11:00~11:15
・ 会場 東京都千代田区霞が関1-2-2 中央合同庁舎5号
・ 集合場所 お申し込みいただいた方へ、別途前日までにお知らせします
・ 手交先(予定) 土居 健太郎氏(どい・けんたろう=環境省 地球環境審議官)
一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)
・ 日時 11月5日(水)13:00~13:15
・ 会場 東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館
・ 集合場所 お申し込みいただいた方へ、別途前日までにお知らせします
・ 手交先(予定) 饗場 崇夫氏(あいば・たかお=経団連 環境委員会地球温暖化対策WG 副座長)
| 申込み方法 |
11月3日(月・祝)までに以下の事項を、メールでご連絡ください。 1. ご所属 |
| 申込み先 | 日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室 jcuinfo@unicef.or.jp |
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■ 提言書「🌸桜宣言🌸~私たちの気候変動アクション」について
日本では、かつて「入学式」を象徴していた桜ですが、近年では「卒業式」の花として知られるようになっています。世代を超えて愛される桜は、同時に気候変動の影響を映し出し、そして警鐘を鳴らす存在でもあります。参加者たちは、気候変動問題について日本の子どもと若者がまとめたものであることを表すため、またこの象徴的な変化に重ね合わせるため、子ども・若者たち自身が「桜宣言」と命名しました。
提言書は、「世界や身の回りで起きている変化」「国や社会に求めること」「私たちのアクション」の3つの大きな柱に沿って、まとめられました。
提言書全文は、こちらをご覧ください。
成文化作業の様子や、提言書のもととなった311件の意見などの詳細は、こちらをご覧ください。
■ ユニセフと気候変動、「桜宣言」の活用
ユニセフは、「気候変動は子どもの権利の危機」と訴えています。極めて深刻な影響を受けている国や地域に住んでいる子どもは、約10億人、世界の子どもの2人に1人に当たります。頻発する自然災害は、子どもたちから住む場所や学習機会を奪い、食料危機によって栄養不良となった子どもたちは一生取り戻すことのできない悪影響を受けています。
しかし「子ども」は、気候変動問題を巡る国際的な議論や取り組みの中で、忘れられがちな存在です。この状況を変えるため、ユニセフは、近年開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)をはじめとする国際会議に世界の子ども・若者たちの声を届けるとともに、各国政府に「子どもの視点」に立った気候変動対策の立案と実施を訴えています。
また、11月にブラジル・ベレンで開催されるCOP30において「子ども」に焦点を当てる取り組みの一環として、COPに派遣されるユニセフの代表団へ「桜宣言」は共有されており、ユニセフの国連内外の働きかけ・発信に活用される予定です。



























