2025年12月4日東京発
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、2025年12月11日より展示施設ユニセフハウス(東京都港区)にて、ガザ出身のフォトジャーナリストとして現地で活動し、本年4月に空爆を受けて亡くなったファトマ・ハッスーナさんの作品の写真展を開催します。ガザの現実を伝える本展および併催の「ユニセフ職員が見たガザの子どもたち」ミニパネル展は、ユニセフハウスの常設展示と併せて、無料でご覧いただけます。

©Fatma Hassona
2023年10月以来、700日以上にわたる戦火で、ガザの子どもたちの暮らしは想像を絶する事態となりました。2025年10月にようやく始まった停戦を受け、ユニセフ(国連児童基金)は人道支援の規模を拡大していますが、依然として制限や課題に直面しています。
本写真展は、ドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』の公開(2025年12月5日)に合わせて開催されます。戦争下のガザで撮影を続けるハッスーナさんと監督とのビデオ通話を基に制作されたこの映画は、無数のニュースに埋もれてしまう人々の生活や苦悩、そしてかすかな希望を映し出すファトマさんの眼差しを通して、私たちが共に見つめるべき現実を映し出しています。
「今こそ、この戦争を撮って
世界に見てもらわなければ。
他に誰がやるの?」
——ファトマ・ハッスーナ
併催の「ユニセフ職員が見たガザの子どもたち」と題したミニパネル展では、現地で支援を続けるユニセフの職員が撮影した現地の子どもたちの写真等を展示します。
ガザの現実を伝える両展は「世界の子どもと出会う場所」をテーマにしたユニセフハウスの常設展示と併せて、無料でご覧いただけます。ぜひこの機会にユニセフハウスに足をお運びください。
■「ファトマ・ハッスーナ写真展」

©Fatma Hassona
併催「ユニセフ職員が見たガザの子どもたち」ミニパネル展
会期:2025年12月11日(木)~2026年2月19日(木)
会場:ユニセフハウス(東京都港区高輪4-6-12)
開館日時:月曜~金曜、第2・第4土曜 10:00~17:00
※祝日、12/27~1/5は休館
■ 映画『手に魂を込め、歩いてみれば』
廃墟のガザで撮影を続けるフォトジャーナリストと、彼女を見守るイラン人監督との1年にわたるビデオ通話で紡がれた比類なきドキュメンタリー。空爆や飢餓、不安にさらされながらも、街の光景や人々の力強さを写真に収め続けたファトマ・ファッスーナ。監督が「彼女は太陽のような存在」と称賛したファティマはしかし、カンヌ映画祭での上映が決まった直後の2025年4月16日、家族とともに空爆で命を奪われます。残された彼女の映像と言葉は、今も「声をあげることの意味」を私たちに問いかけています。12月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。

登場人物:セピデ・ファルシ、ファトマ・ハッスーナ
監督:セピデ・ファルシ
プロデューサー:ジャヴァド・ジャヴァエリー
製作:Reves d‘Eau Productions、24images Production
配給:ユナイテッドピープル
2025年/フランス・パレスチナ・イラン/113分


























